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「オフィスで使うWi-Fiって、家庭用ルーターでも大丈夫かな?」
「そもそも業務用Wi-Fiって家庭用ルーターと何が違うの?」
そんな風に迷っている法人や個人事業主の方も多いのではないでしょうか。
特に、小規模オフィスや店舗では、Wi-Fi環境を「とりあえず家庭用」で済ませてしまいがちです。しかし、家庭用ルーターを業務に使用すると、後から通信の不安定さや接続の遅さ、セキュリティの弱さなどの課題が浮き彫りになるケースも少なくありません。
この記事では、以下の内容をわかりやすく解説します:
- 業務用Wi-Fiと家庭用ルーターの違い
- 接続台数や設置範囲など、選び方のポイント
- よくある課題別に見る、業務用Wi-Fiの必要性
- おすすめの業務用Wi-Fiルーター5選
- 導入に関するQ&A(費用・工事・サポートなど)
家庭用ルーターと業務用Wi-Fiの違いに迷っている小規模オフィスや個人事業主の方はもちろん、中規模・大規模事業者のネットワーク見直しにも役立つ内容になっています。
目的や規模に合った業務用Wi-Fiルーターを選ぶことで、日々の業務を支える通信環境の安定性・業務効率・セキュリティは大きく向上します。
「業務用にする必要ってあるの?」という疑問の答えが、きっとこの記事で見つかるはずです。
業務用Wi-Fiと家庭用ルーターの違いとは?

家庭用ルーターと業務用Wi-Fiルーターは、一見似ていても、使われる環境や目的に合わせて設計が大きく異なります。
業務用ルーターは、複数の機器を同時に使うオフィスや店舗で、業務に支障が出ないよう安定した通信を保つことを前提に作られています。
たとえば、同時接続台数の多さや広い通信範囲、ゲスト用Wi-Fiの機能、トラブル時のサポートなど、業務に必要な機能がひと通り揃っています。
一方、家庭用ルーターは、限られた人数・台数でのシンプルな利用を想定した設計になっており、設置や設定が手軽な反面、業務で利用するには機能面や安定性では物足りなさを感じることがあります。
この章では、業務用Wi-Fiと家庭用ルーターの違いを、接続台数や通信範囲、管理機能、導入コスト、サポート体制などの観点からわかりやすく解説していきます。
自社の環境に合ったルーターの選び方を考えるうえで、ぜひ参考にしてください。
早見表|業務用Wi-Fiと家庭用ルーターの違いのポイント
業務用Wi-Fi | 家庭用ルーター | |
同時接続台数 | 30台以上 | 10台前後 |
接続範囲 | 広範囲対応 | ワンフロア向け |
ゲスト用Wi-Fi | ◎(標準装備) | △(機種による) |
導入の費用と時間 | △コスト高め | 〇手軽 |
サポート体制 | ◎対応充実 | △基本自己対応 |
同時接続台数|業務用は30台以上OK、家庭用は10台前後が限界
業務用Wi-Fiと家庭用ルーターの大きな違いのひとつが、同時接続できる台数です。
業務用Wi-Fiは、業務に支障が出ない接続台数を想定して設計されており、同時接続台数は30台以上が目安です。
実際のオフィスや店舗では、PCやスマホに加えて、プリンター、POSレジ、監視カメラ、IoT機器など、Wi-Fiを利用する業務機器が意外と多いです。そうした環境でも安定した通信を維持できるよう、業務用ルーターには高い処理性能と通信の安定性が備わっています。
一方で、家庭用ルーターは、一般家庭での数人利用を想定して設計されており、同時接続台数はおおよそ10台前後が目安です。
スマホやパソコン、ゲーム機などを快適に使うには十分な性能がありますが、多台数接続や安定性を求められる業務環境には対応しきれないケースもあります。
そのため、オフィスで家庭用ルーターを使うと、Wi-Fiが遅くなったり切断されたりと、業務に支障が出るリスクがあることは押さえておく必要があります。
接続台数の違いは、業務用と家庭用それぞれの用途に合わせた結果です。Wi-Fiの導入の際は、利用する端末数や業務への影響も踏まえて、自社の環境に適したルーターを選ぶことが大切です。
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接続範囲|業務用Wi-Fiは広範囲対応、家庭用ルーターはワンフロア向け
業務用Wi-Fiと家庭用ルーターの大きな違いは、接続できる範囲の広さです。
業務用Wi-Fiは、オフィスや店舗、施設全体を安定してカバーする設計になっており、メッシュ構成や電波の自動調整機能により、複数フロアや奥まった場所でも接続が安定します。
一方、家庭用ルーターはワンフロアを前提にした設計のため、壁や棚、レジカウンター、冷蔵ショーケースなどの設備が多い環境では電波が届きにくく、会議室やレジ奥で「つながらない」といったケースも。
特に小規模オフィスや店舗では、最初は家庭用を設置してみたものの、通信が不安定で業務に支障が出てしまった…というケースも少なくありません。
小規模オフィスや店舗でも、エリア全体で安定したWi-Fiを求めるなら、業務用Wi-Fiの導入がおすすめです。
ゲスト用Wi-Fi|業務用Wi-Fiは標準装備、家庭用ルーターは機種差あり
W店舗や小規模オフィスなどで「来客にもWi-Fiを使わせたい」とき、重要なのが社内と来客用ネットワークを分けて使えるかどうかです。
業務用ルーターでは、ゲスト用Wi-Fi(SSID)を分ける機能が標準搭載されていることが多く、社内のPCやプリンタなどとは完全にネットワークを分離できます。
さらに以下のような機能で、セキュリティと使いやすさの両立が可能です。
- 接続時間・台数の制限
- 一時パスワードの発行や自動更新
- ログ管理やアクセス制御などの管理機能
来客には安心してWi-Fiを提供でき、社内の情報資産も安全に守れるのが業務用Wi-Fiの強みです。
家庭用でもゲストWi-Fi機能があるルーターはありますが、機種によって対応が異なるうえ、分離機能が不十分なケースもあります。
また、「SSIDだけ別にしていたが実は社内ネットワークとつながっていた」といった設定ミスやセキュリティの不備も起きがちです。
家庭用ルーターはもともと個人の利用を想定した設計のため、業務用途の細かな管理には不向きなことも。
🔍 ポイントまとめ
- 業務用Wi-Fi:ゲストWi-Fiが標準、設定・管理も簡単で安心
- 家庭用ルーター:機能・設定にバラつきあり。選び方や設定に注意が必要
来客対応が日常的に発生するオフィスや店舗では、業務用Wi-Fiの導入がおすすめです。
導入の費用と時間|業務用Wi-Fiはコスト高め、家庭用ルーターは手軽
Wi-Fi環境を整える際に発生する「導入の費用と時間」は、業務用Wi-Fiと家庭用ルーターで大きく異なります。
特にオフィスや店舗で利用する場合、かかるコストや導入までの時間の違いを理解しておくことが重要です。
業務用Wi-Fi | 家庭用ルーター | |
工事費 | 2万円~5万円 | 0円 (基本工事不要) |
導入までの時間 | 数日〜1週間程度 (工事含む) | 30分~1時間 (ルーターが届いてから) |
設置方法 | 配線・機器の構成が必要 | コンセントで差すだけ |
初期費用を抑えてすぐに使い始めたい場合は、家庭用ルーターが手軽でスピーディーです。
一方、導入時に一定のコストと準備時間がかかっても、業務用として安定した通信環境を整えたい場合は、業務用Wi-Fiの導入を検討する価値があります。
ただし、最近では工事不要で設置できる“据え置き型の業務用ルーター”もあるため、もし時間をかけずに導入したい事業者はそちらを選ぶのも良いでしょう。
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サポート体制|業務用Wi-Fiはトラブル対応も万全、家庭用ルーターは基本的に自己対応
業務用Wi-Fiと家庭用ルーターの違いとして、「サポート体制の豊富さ」があります。
業務用Wi-Fiでは、法人専用のサポート窓口が用意されていることが多く、トラブル時もスムーズな対応が期待できます。
設定や導入の相談はもちろん、故障時のリモート対応や交換手配など、業務用ならではのサポートが受けられる点は安心材料です。
一方、家庭用ルーターにもマニュアルや問い合わせ窓口はありますが、基本的な設定やトラブル対応はユーザー自身が行うのが前提です。
不具合が起きた場合、自分で調べて対処する必要がある点は注意が必要です。
「何かあったときにすぐ相談したい」なら、業務用Wi-Fiがおすすめ。「できるだけコストを抑えて自分で対応できる範囲で使いたい」なら、家庭用ルーターがおすすめです。
【課題別】業務用のWi-Fiを選ぶべき理由とそのメリット

業務用のWi-Fiを選ぶ際の4つの注意点を紹介します。まずは、以下を見てみましょ「うちは小規模だから家庭用ルーターで十分」――そう思っていても、実際に使い始めると通信の不安定さやセキュリティ、来客対応などの課題に直面するケースは少なくありません。
特に店舗や小規模オフィスなど、業務でWi-Fiを使う環境では、トラブルが直接サービスや業務の質に影響するため、「家庭用で代用しきれない」場面が出てきます。
業務用Wi-Fiは、中規模・大規模な法人だけでなく、「小さなオフィスや店舗でも安心して使える」仕様やサポート体制が整っている製品も多くあります。
この章では、よくある課題別に、なぜ業務用Wi-Fiを選ぶと安心なのか、その理由とメリットをわかりやすく解説していきます。
「接続台数が多いと通信が遅い」
Wi-Fiを使用する中で、「ネットが遅い」「つながりにくい」と感じる場合、その原因の多くはWi-Fiに同時接続している端末の多さにあります。
家庭用ルーターの多くは、5〜10台程度の接続を想定して設計されているため、POSレジ・業務用PC・スマホ・タブレットなどが同時に接続されると、通信が混雑し、処理が追いつかなくなってしまうのです。
さらに、動画の再生やクラウド業務など通信の負荷が大きい作業が重なると、ネットの速度が一気に落ちることもあります。
Wi-Fiの不安定さは接客や決済に影響するため、小規模な店舗であっても通信環境には注意が必要です。
業務用Wi-Fiにするメリット
業務用Wi-Fiは、複数の機器を同時に使うことを前提に設計されています。機種によっては30台以上の接続に対応しており、以下のような機能で通信を快適に保ちます。
- MU-MIMO|ネットの混雑を自動で調整する仕組み
- ビームフォーミング|つないだ機器にあわせて電波をうまく振り分ける
- QoS|仕事で使う端末を優先して接続できる設定
たとえば、来客用タブレットや予約システム、クラウドでの会計処理などを同時に行っても、通信が遅くなりにくく、業務がスムーズに進められます。
「ネットが遅いのは仕方ない」「機器が多いから不安定になるのは当然」と感じていた方も、業務用Wi-Fiに切り替えることで、その課題を根本から解決できるかもしれません。
店舗やオフィスで、快適で安定した通信環境を整えたい方にこそ、おすすめです。
「オフィス全体にWi-Fiが届かない」
「会議室だけつながりにくい」「隅のデスクだと電波が弱い」など、Wi-Fiが場所によって不安定になる問題は、多くのオフィスや店舗で起こりがちです。
これは、ルーターの電波が十分に広範囲をカバーできていないことが主な原因です。
特に、壁や棚、レジカウンター、冷蔵ショーケースなどの設備が多い店舗や、2階建て以上のオフィスでは、1台のルーターではどうしても電波が届きにくくなることがあります。
家庭用ルーターではこうした制限が出やすい傾向にあり、設置場所や機器の種類によっては、業務に支障をきたすケースも少なくありません。
業務用Wi-Fiにするメリット
業務用Wi-Fiは、広い空間を安定してカバーするための仕組みが整っています。
たとえば:
- 電波を遠くまで届ける高出力設計
- 障害物に強いチューニング
- つながりやすい方向へ自動で電波を調整する機能 など
これにより、1フロアだけでなく、複数階や奥まったスペースでも、ムラなく安定した接続が可能になります。
店舗内のどこでも安定してWi-Fiを使いたい方や、2フロア以上の空間での利用を考えている方は、こうした環境でも安定しやすい業務用Wi-Fiの導入を検討してみるのがおすすめです。
「社内と来客用でWi-Fiのネットワークを分けたい」
オフィスや店舗で「お客様にもWi-Fiを使わせたい」と思うことは多いものの、社内のパソコンやプリンタと同じネットワークをお客様に共有するのは不安…という声もよく聞かれます。
特に家庭用ルーターでは、SSID(Wi-Fiの名前)を分けても、内部ネットワークが完全に分離されていないことがあり、情報漏洩のリスクが残るケースもあります。
また、ゲスト用Wi-Fiを設定できるモデルであっても、
- 初期設定が難しい
- 管理画面が分かりづらい
- 一時的なパスワード発行や利用制限ができない
といった課題があり、小規模オフィスや店舗では「なんとなく同じWi-Fiを共有してしまっている」ケースも多く見られます。
業務用Wi-Fiにするメリット
業務用Wi-Fiは、社内と来客用ネットワークを分けることを前提に設計されています。店舗や小規模オフィスでも、情報を守りながら安心してゲストにWi-Fiを提供できます。
例えば、次のような利点があります。
- ゲスト用Wi-Fi(SSID)を標準で設定可能
:社内ネットワークと明確に分離できる。管理画面から簡単に設定可能。 - 内部機器へのアクセスを遮断
: 来客から社内のPCやデータを守れる。 - 接続時間や台数を制限できる機能付き
: 長時間利用や使いすぎを防止。 - 一時的なパスワード発行や自動更新機能
: 定期的なパスワード変更の手間を減らせる。
業務用Wi-Fiルーターの多くには、ゲストWi-Fiの分離設定やアクセス制限機能が標準搭載されています。
さらに、機種によっては接続制限やパスワードの一時発行など、より高度な機能も利用でき、セキュリティ面での不安を最小限に抑えることが可能です。
「Wi-Fiルーターのセキュリティが気になる」
前項では、社内と来客用でWi-Fiを分けるメリットをご紹介しましたが、そもそも家庭用と業務用のWi-Fiルーターで、セキュリティに違いはあるの?と思う方もいるかもしれません。
実際のところ、業務用と家庭用では、セキュリティ対策の設計思想に大きな違いがあります。
家庭用ルーターは、主に「個人利用」が前提。そのため最低限のセキュリティ機能は備わっていても、業務データや機器を守るには心もとない場合もあります。
特に小規模オフィスや店舗では、POSレジやクラウドサービス、顧客データなどを扱う機会が多く、「知らないうちに危険な状態だった」というケースも起こりがちです。
業務用Wi-Fiにするメリット
業務用Wi-Fiは、業務での使用を前提にしたセキュリティ機能が充実しています。たとえば以下のような特徴があります。
- ゲスト用ネットワークとの分離設定が可能
→ 社内機器やファイルに来客がアクセスできない - 不正アクセスのブロック機能
→ 外部からの攻撃や不審な接続を自動で検知・遮断 - 接続ログや端末制限の管理機能
→ どの端末が接続したか、どのくらい使ったかを把握できる - パスワードの自動更新や一時発行が可能なモデルも
→ セキュリティを保ちながら、手間を減らせる
これらの機能が搭載された業務用ルーターなら、導入・設置後も安心して運用できるため、小規模オフィスでもリスクを最小限に抑えることができます。
「導入や設定が難しそうで不安」
「業務用Wi-Fiってなんだか難しそう」「設定や設置が面倒そう」と感じて、導入に踏み切れない…という小規模オフィスや店舗の方は少なくありません。
実際、家庭用ルーターはコンセントに差すだけで使える手軽さが魅力。説明書を見ながら自分で設定できるため、初めてのWi-Fi導入でも安心です。
一方で、業務用ルーターは「専門的な知識が必要そう」「設定項目が多くて不安」といったイメージを持たれがちですが、近年では小規模オフィス向けのシンプルなモデルも増えており、導入ハードルは以前より低くなっています。
業務用Wi-Fiにするメリット
- 初期設定をサポートしてくれるメーカーが多い
→ 導入時の設置・設定まで相談できるため、専門知識がなくても安心 - 設定画面がわかりやすく進化
→ 専門用語を避けたUIで、ゲストWi-Fiやセキュリティ設定も簡単に - 法人向けサポート窓口がある
→ 万一トラブルが起きても、業務用ならではの対応を受けられる - 設置スペースに応じたモデルが選べる
→ 小規模オフィスや店舗にもフィットするコンパクトモデルも多い
業務用と家庭用では導入時のサポートや設定のしやすさに違いがあるため、「難しそう…」と感じている方ほど、業務用ルーターの最新モデルを選ぶとかえって安心して使えるケースもあります。
「わからないところはプロに任せたい」「セキュリティまで含めて確実に設定したい」そんな方には、業務用Wi-Fiがおすすめです。
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業務用Wi-Fiの選び方のポイント

業務用Wi-Fiを選ぶ際は、通信速度や安定性、同時接続台数、セキュリティなど、いくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。
こちらの項目では、選び方のポイントについて順に解説していきます。
Wi-Fiルーターの通信規格で速度・安定性を確認
業務用Wi-Fiを選ぶ際に重要なのは「通信速度」と「安定性」です。これを決めるのがWi-Fiルーターの「通信規格」です。
Wi-Fiの通信規格を選ぶ上で注目すべきポイントは主に「周波数帯」で、代表的なものは2.4GHzと5GHzの2つです。それぞれの特性を理解して、最適なWi-Fiルーターを選びましょう。
メリット | デメリット | |
2.4GHz | 壁や天井などの障害物 がある環境でも接続しやすい | 通信速度が遅くなりがち 家電の電波と干渉しやすい |
5GHz | 高速通信に適している 他機器の電波と干渉しにくい | 障害物に弱く、距離があると繋がりにくい |
最近のWi-Fiルーターは、これら両方の周波数に対応しており、どちらの周波数でもスムーズに通信できるようになっています。例えば、最新の規格「Wi-Fi 6」では、2.4GHzでも高速通信が可能になり、より快適にインターネットを利用できるようになっています。
ただし、導入前に会社で使用するパソコンやデバイスが新しい規格に対応しているかを確認することが重要です。古いパソコンや機器では接続できない場合があるため、事前に確認しておきましょう。
業務用Wi-Fiを導入する際は、オフィスの環境や規模に合わせて最適な周波数帯を選ぶことが大切です。
同時接続台数が利用人数・利用台数に合っているか
2つ目の重要なポイントは、同時接続台数が利用人数・利用台数に合っているか確認することです。接続可能な台数が足りていない場合、接続が遅くなり業務に支障をきたす恐れがあります。
Wi-Fiルーターには、最大で10台程度しか接続できないものもあれば、100台以上対応できるものもあります。そのため、オフィスや店舗で使用するすべてのデバイスを考慮して、同時接続台数が十分なWi-Fiルーターを選ぶことが大切です。
また、同時接続台数が必要な台数にぴったり合っていたとしても、推奨接続台数を超える運用は避けた方が良いでしょう。すべてのデバイスを考慮し、必要な接続台数よりも余裕を持ったルーターを選ぶことで、通信速度の低下を防ぎ、快適な環境を維持できます。
導入前後のサポートが充実しているか確認
業務用Wi-Fiの選定では、サポート体制も重要なポイントです。ビジネス用途では、故障やトラブル時に迅速な対応が求められます。以下の点を確認しましょう。
- 24時間サポート
:問題が発生した際、すぐに対応してもらえる業者を選ぶ。 - 遠隔サポート
:ネットワークの問題に迅速に対応できる遠隔対応があるか確認。 - 故障時の交換サービス
:故障した場合に、ルーター交換をしてくれるかもチェック。
さらに、初期設定や運用サポートも重要です。Wi-Fi導入が初めての場合、設定や設置でサポートが必要なこともあります。導入から運用開始までサポートしてくれる業者を選べば、スムーズに利用開始できます。
Wi-Fiルーターにセキュリティ機能が備わっているか
業務用Wi-Fiを選ぶ際、セキュリティ機能が充実しているかどうかを確認することは非常に重要です。以下の点をチェックしましょう。
- 暗号化方式
:WEPは避け、WPA2またはWPA3対応のルーターを選ぶ。 - ゲストネットワーク分離
:社内ネットワークと来客用Wi-Fiが分離できるか確認。 - 不正アクセス防止機能
:外部からの攻撃や不正接続をブロックできるか。 - 接続ログ・端末管理
:接続端末のログ管理や不要な接続の制限機能があるか。 - パスワード管理
:パスワードの自動更新機能があるか。
これらのセキュリティ機能が整っている業務用Wi-Fiを選ぶことで、安心してビジネスで利用できます。契約時には一度セキュリティ面は相談しておくようにしましょう。
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おすすめの業務用Wi-Fi5社を比較

おすすめの業務用Wi-Fi5社を比較して紹介します。ここで紹介するWi-Fi業者は以下の通りです。
- BiZiMo Wi-Fi
- ギガらくWi-Fi
- エラスタモ
- Softbank光
- NURO Biz
ここでは、初期費用や料金、通信速度から同時接続台数までしっかり比較しながら解説します。前の項目で触れた業務用Wi-Fiを選ぶ注意点を踏まえながら、実際に契約する際の参考にしてください。
おすすめ業務用Wi-Fi5社 早見表
Bizimo Wi-Fi | ギガらく Wi-Fi | エラスタモ | ソフトバンク光 | NURO Biz(ニューロ・ビズ) | |
初期費用 | 契約料:0円 工事費用:1万~2万円 | 工事費用:約2万円 | 0円~(要相談) | 契約費:3,300円 工事費:0円~24,000円 | 契約費:3,300円 工事費:約50,000円 |
料金 | 月額:4,180円 | 月額:4,180円 | 要相談 | 月額:4,180円~ | 月額20,300円~ |
通信速度 | 最大2.4Gbps | 最大2.4Gbps | 最大10Gbps (ルーター性能依存) | 1Gbps | 2Gbps |
同時接続数 | 100台 | 100台 | 最大100台(要相談) | 10台 | 最大100台(ルーター性能による) |
BiZiMo Wi-Fi

初期費用 | 契約料:0円 工事費用:1万~2万円 |
料金 | 月額:4,180円 |
通信速度 | 最大2.4Gbps |
同時接続数 | 100台 |
BiZiMo Wi-Fiは、小規模オフィスや店舗でも快適に使える業務用Wi-Fiルーターです。最大100台まで同時接続が可能で、スタッフ用とお客様用のネット環境を1台でカバーできます。
通信規格は高速なIEEE802.11acに対応し、さらに最新の11ax(Wi-Fi 6)プランも選べます。
導入時の初期費用は工事料のみで、契約料金は0円。すでにインターネット回線があれば、そのまま設置して利用可能です。面倒な設定は不要で、届いたらすぐに使い始められます。
さらに、月額550円の訪問修理オプションに加入すれば、24時間の遠隔サポートに加え、故障時には訪問交換も対応可能。初めて業務用Wi-Fiを導入する事業者でも安心です。
初めて業務用Wi-Fiルーターを導入する小規模オフィスや店舗でも、コストを抑えながら安定した通信と充実したサポートを受けられる、安心の選択肢です。
\まずは無料でご相談!/

ギガらくWi-Fi

初期費用 | 工事費用:約2万円 |
料金 | 月額:4,180円 |
通信速度 | 最大2.4Gbps |
同時接続数 | 100台 |
ギガらくWi-Fiは、NTT東日本が提供する業務用Wi-Fiルーターサービスです。最大100台まで同時接続が可能で、最新規格の「Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)」に対応。小規模オフィスや店舗でも、多くの端末を安定して利用できます。
飲食店や店舗での導入実績も多く、フリーWi-Fiとして提供する際には、接続画面に自社サイトやキャンペーン情報を表示することも可能です。
セキュリティ機能も充実しており、来訪者のアクセス制限や、通信端末・従業員専用での利用設定も簡単。面倒な初期設定や設置作業は不要で、届いたらすぐに利用を開始できます。
初めて業務用Wi-Fiを導入する小規模事業者でも安心して使える、機能性とサポートを兼ね備えたおすすめのサービスです。

エラスタモ

初期費用 | 0円~(要相談) |
料金 | 要相談 |
通信速度 | 最大10Gbps(ルーター性能依存) |
同時接続数 | 最大100台(要相談) |
エラスタモは、オンライン対面型の携帯ショップで、DoCoMoやフレッツ光など約10社と提携し、業務用Wi-Fiルーターの契約にも対応しています。
特徴は、特定のサービスを直接販売するのではなく、専属スタッフが相談を受けたうえで、利用環境や目的に合わせて最適な業者を紹介してくれる点です。
回線速度や料金、設置場所に合わせた機種の選び方、ルーターの設置や設定までサポート可能。契約からアフターフォローまで代理で行うため、小規模オフィスや店舗でも手間なく最適なネット環境を整えられます。
相談はLINEやオンラインで完結できるため、業者選びに迷っている事業者には特におすすめです。
Softbank光

初期費用 | 契約費:3,300円 工事費:0円~24,000円 |
料金 | 月額:4,180円~ |
通信速度 | 1Gbps |
同時接続数 | 10台 |
SoftBank光は、初めての契約であれば回線工事費用がキャッシュバックされるため、初期費用を抑えて導入できます。契約料は3,300円かかりますが、インターネット回線がないオフィスや店舗でもお得に使い始められます。
さらに、SoftBankのスマートフォンを利用していれば、セット割で月額料金が割引に。会社用の携帯や通信機器とあわせて導入することで、通信コストを効率的に削減できます。
ただし、標準のWi-Fiルーターでは同時接続台数が約10台と限られるため、複数人で利用する小規模オフィスや店舗では、より多くの端末に対応できる業務用ルーターを導入することがおすすめです。
必要に応じて、オプション契約や高性能ルーターの設置・設定を行うことで、多台数接続や安定した通信環境を実現できます。
回線速度は最大1Gbpsと高速で、法人利用やテレワーク環境の構築にも適しているため、家庭用からの切り替えを検討している事業者にもおすすめのサービスです。
NURO Biz(ニューロ・ビズ)

初期費用 | 契約費:3,300円 工事費:約50,000円 |
料金 | 月額20,300円~ |
通信速度 | 2Gbps |
同時接続数 | 最大100台(ルーター性能による) |
NURO Bizは、最大通信速度2Gbpsの高速回線を備えた業務用Wi-Fiです。IP電話やAWSなどのクラウドサービスとも連携でき、安定したネットワーク環境を求める法人に適しています。
初期費用は契約料3,300円と工事費約50,000円と若干高額ですが、新規や移転契約では工事費が50%OFFになる特典があります。また、初期費用の支払いは24回分割となるため、導入時は実質無料となります。
同時接続はルーターの性能により最大100台まで可能です。大人数のオフィスはもちろん、小規模オフィスでも快適に利用できます。
なお、NURO Biz 光は法人専用サービスのため、個人事業主は契約できません。クラウド活用やDX推進を進めたいと考えている企業にとっては、速度・安定性・サポートの揃ったおすすめの選択肢です。

業務用Wi-Fiを導入する際のよくあるQ&A

業務用Wi-Fiを導入する際のよくある質問に回答します。ここで紹介する質問は以下の5つです。
- 家庭用ルーターを会社で使うのはダメなの?
- 業務用Wi-Fiの短期レンタルは可能?
- Wi-Fiルーターの導入に工事は必要?費用は?
- パソコンやモバイル端末の台数が多いけど大丈夫?
- 従業員が少ないなら家庭用ルーターでもいいよね?
もし質問内容と同じ疑問点を抱えているならば、ぜひ導入時の参考にしてください。
会社で家庭用ルーターを会社で使うのはダメなの?
接A. 小規模であれば使えるケースもありますが、業務用途なら業務用Wi-Fiの方が安心です。
家庭用ルーターでも、パソコンやスマホを数台だけ接続する小規模オフィスや店舗であれば、大きな問題なく利用できる場合もあります。通信速度の面でも、一般的な作業であれば不便を感じにくいでしょう。
ただし、以下のような場合には注意が必要です:
- 接続台数が10台近くに増える
- 来客用のWi-Fiを提供したい
- 社内ネットワークの安全性を保ちたい
家庭用ルーターは、あくまで個人利用を想定して設計されており、ビジネス向けのネットワーク分離・アクセス制限・ログ管理などの機能が十分ではないこともあります。
そのため、実際には「最初は家庭用を導入したけど、業務用に切り替えた」というケースも少なくありません。
業務用Wi-Fiの短期レンタルは可能?
A. コンセントタイプやポケットWi-Fiなら可能です。
業務用Wi-Fiでも、短期利用向けのレンタルサービスがあります。
特に「開業前の仮設ネットワーク」や「一時的なイベント」などでは、据え置き型(コンセントタイプ)やポケットWi-Fiがよく使われます。
ただし以下の点には注意が必要です:
- 通信はモバイル回線(5G/4G)依存 → 環境により速度に差が出る
- 同時接続は10台程度が目安 → 多人数利用には不向き
- 通信容量に上限あり → 使いすぎると速度制限の可能性あり
一時的な利用であれば便利ですが、継続的に使うなら設置型の業務用ルーターの導入がおすすめです。
Wi-Fiルーターの導入に工事は必要?費用は?
A. 家庭用と業務用で「設置や導入費用の違い」があります。
業務用Wi-Fi | 家庭用ルーター | |
工事費 | 2万円~5万円 | 0円 (基本工事不要) |
導入までの時間 | 数日〜1週間程度 (工事含む) | 30分~1時間 (ルーターが届いてから) |
設置方法 | 配線・機器の構成が必要 | コンセントで差すだけ |
一般的に、初期費用を抑えてすぐに使い始めたい場合は、家庭用ルーターが手軽でスピーディーです。
ただし、最近では工事不要で設置できる“据え置き型の業務用ルーター”もあり、小規模オフィスならそういった機種を選ぶのもおすすめです。
パソコンやモバイル端末の台数が多いけど大丈夫?
A. 接続台数が多いなら、業務用Wi-Fiルーターの導入がおすすめです。
家庭用ルーターは5〜10台程度の接続を想定しているため、小規模オフィスや店舗でもPC・スマホ・タブレットなどを同時に使うと通信が不安定になることがあります。
一方、業務用Wi-Fiルーターは複数台の同時接続を前提に設計されており、30台以上の接続にも対応するモデルもあります。
また、通信を均等に分配したり、重要な端末の通信を優先できる設定(QoS機能など)も搭載されており、業務中のネット遅延や接続切れを防ぎやすいのが特徴です。
台数が増えると不安定になる…と感じたら、業務用Wi-Fiへの切り替えが効果的です。
従業員が少ないなら家庭用ルーターでもいいよね?
A. 台数や用途によっては家庭用ルーターでも問題ありません。
たとえば、従業員が1〜2人で、パソコンやスマホの接続が合計5台以内といった小規模なオフィスなら、家庭用ルーターでも対応可能です。
設置もコンセントに挿すだけでかんたんで、初期費用を抑えたい方にはおすすめです。
ただし、
- 来客用Wi-Fiも使いたい
- 接続する端末が増えてきた
- 通信が遅く感じるようになった
といった場合は、業務用ルーターに切り替えるタイミングかもしれません。
「最初は家庭用でスタート → 業務拡大にあわせて業務用Wi-Fiに移行」という選び方もおすすめです。
まとめ|会社には業務用Wi-Fiの導入で通信トラブルのない快適な環境を
業務用Wi-Fiは、接続台数や通信範囲、セキュリティ機能、サポート体制において、大きな強みがあります。家庭用Wi-Fiは手軽でコスト面で優れていますが、複数のデバイスを同時接続する必要がある環境や、広範囲で安定した通信を確保したい場合には、業務用Wi-Fiが最適です。
業務用Wi-Fiを導入することで、通信速度の低下やセキュリティリスクを防ぎ、来客用Wi-Fiの管理も簡単に行えます。さらに、業務用Wi-Fiは設定や設置後のサポートも充実しており、トラブル発生時には迅速に対応してもらえるため、安心して運用できます。
業務用Wi-Fiルーターは、企業のニーズに合わせたおすすめの選択肢です。特に、小規模オフィスや店舗でも、安定したWi-Fi環境を提供し、業務を支える最適な選び方となります。
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