法人向けファクタリング利用ガイド!メリット・デメリットやおすすめ会社を紹介

法人が柔軟かつ安定した経営を実現するためには、どの業種においても資金調達が求められています。そこで注目されているのがファクタリングによる資金調達です。

ファクタリングを利用することで負債を増やさず、決算書に悪影響を及ぼさずに資金を調達できます。

この記事では、そんなファクタリングを法人で利用する際のメリット・デメリットを詳しく紹介します。法人利用に適したおすすめのファクタリング会社をまとめていますので、ファクタリング会社選びの参考にしてみてください。

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法人の資金調達にファクタリングをおすすめする理由

まずは、法人の資金調達にファクタリングをおすすめする理由を7つ紹介します。

  1. 資金を即日で調達できる
  2. 売掛金未払いを回避できる
  3. 経営状況に関わらず利用できる
  4. 資金繰りを改善しやすい
  5. 事業展開がしやすくなる
  6. 保証人や担保が不要
  7. 売掛先に知られず資金調達できる

法人の経営で資金調達に困窮している場合や、資金繰りを安定させたいと考えている場合はぜひ以下のポイントをチェックしてファクタリングの利用を検討してみてください。

資金を即日で調達できる

ファクタリングを利用すると、最短即日で資金を調達できます。融資のように多くの必要書類があったり、手続きに時間を要したりしないため、速やかに資金を調達したい場合に適しています。

急にまとまった資金が必要になったり、資金繰りが悪化したりしたタイミングでスピーディーに利用できるのが嬉しいポイントです。

売掛金未払いを回避できる

ファクタリングは売掛債権を売却して現金化するシステムなので、売掛先から売掛金を回収できない事態を回避できます。

売掛先の支払い能力に不安がある場合や、売掛先が倒産した場合も法人に損失が発生しないのが魅力です。また、償還請求権が設定されていないファクタリング会社を利用すれば、売掛先が売掛金を支払えない状態になっても、法人が負担する必要もありません。

経営状況に関わらず利用できる

ファクタリングを利用する際の審査は、基本的に売掛先が対象になります。そのため、法人の経営状況が多少悪化していても審査が通り、問題なく利用できる可能性が高いのです。

赤字経営や債務超過で融資が受けられない場合も利用できる可能性があるので、該当する場合はぜひファクタリングの利用を検討してみてください。

資金繰りを改善しやす

ファクタリング会社では債権を売却できるだけでなく、マネーフローや経営状態についても相談できます。資金繰りが悪化してしまう理由、経営方針などを分析してもらい、助言を受けられるのが嬉しいポイントです。

資金繰りの難航が続いている場合は、ぜひファクタリング会社を利用して相談してみましょう。

事業展開がしやすくなる

ファクタリングは、基本的に無保証・無担保で利用できます。そのため、開業したばかりの新事業でも資金を調達し、事業を展開しやすいのです。

資金調達までに時間もかからないため、速やかに事業へ資金を回せます。

新規で事業を始める法人や、新事業の展開を検討している法人を対象とした融資を実施している金融機関もあります。しかし、事業の契約書や返済計画を作成し提出する必要があります。さらに、保証人と担保が必要になるケースがほとんどなので、ハードルが比較的高いといえるでしょう。

保証人や担保が必要ない

ファクタリングは原則保証人や担保が不要で利用でき、さまざまな経営体制の法人事業の審査が通りやすいのが特徴です。

小規模事業の審査も通りやすく、幅広い形態の事業で利用できます。売掛先に問題がなければ速やかに資金を調達できる手段です。

売掛先に知られずに資金調達できる

法人とファクタリング会社の2社間で契約を行う場合は、売掛先にファクタリング利用を知られずに資金を調達できます。2社間のみで取引が行われるため、申請から契約完了、入金までのスピードが早いのも特徴です。

一方で、2社間ファクタリングは法人が自ら売掛金を入金するシステムなので、売掛金未回収のリスクが高まることから手数料が高くなる傾向にあります。

なるべく手数料を抑えて2社間ファクタリングを利用したい場合は、オンライン完結の会社を選ぶのがおすすめです。

法人向けファクタリング会社のおすすめ13選

ここからは、法人向けでおすすめのファクタリング会社を13社紹介します。

  1. ファクタリングベスト
  2. アクセルファクター
  3. QuQuMo(ククモ)
  4. ビートレーディング
  5. ファクタリング見直し本舗
  6. 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構
  7. PAYTODAY(ペイトゥデイ)
  8. ジャパンマネジメント
  9. ベストファクター
  10. OLTA(オルタ)
  11. Mentor Capital(メンターキャピタル)
  12. AGビジネスサポート
  13. ファクタリングのTRY

各会社の強みや特徴、手数料や入金スピードなどの情報を詳しくまとめているので、ぜひファクタリング会社選びの参考にしてみてください。

ファクタリングベスト

ファクタリングベスト
運営会社株式会社ウェブブランディング
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額制限なし
手数料1〜20%
入金スピード最短3時間〜
契約方法オンライン
公式サイトhttps://factoringbest.com/

ファクタリングベストは、審査通過率が9割以上の優良ファクタリング会社4社への相見積もりを代行してくれるサービスです。

法人限定サービスなので、自社に合うファクタリング会社を見つけられない、ファクタリング会社を比較する時間や人員が不足しているという法人企業におすすめ。短時間で希望に沿った好条件のファクタリング会社をピックアップできます。

最速で3時間の入金を実現できるため、速やかに資金を調達したい場合にも利用できます。入力も1分程度で終了するので、手間がかかりません。無料かつ即日完了の一括見積が、好条件でファクタリングを活用するための役に立ちます。

アクセルファクター

アクセルファクター
運営会社株式会社アクセルファクター
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額30万円〜上限なし
手数料~100万円:10%~
101~500万円:5%~
501~1000万円:2%~
入金スピード最短1時間
契約方法面談・オンライン
公式サイトhttps://accelfacter.co.jp/

アクセルファクターは、審査通過率93%のファクタリングサービスを提供する経営革新等支援機関です。関東財務局と関東経済産業局の認定を得ており、信頼度が高いのが特徴。企業財務や税務、金融の知識や支援関連実務が一定以上と認定された企業で、幅広い業態や業種の専門的かつ高度なサポートを実現しています。

またアクセルファクターは、日本マーケティングリサーチ機構が実施した調査『安心して利用出来るファクタリングサービス』の第1位も獲得しました。個人事業主から大企業まで活用しやすく、汎用性が高いファクタリング会社といえます。無料相談を実施しているので、まずは自社の財務状況について相談してみると良いでしょう。

さらに最短即日で入金が可能なので、急な入用ができた場合も利用可能です。買取金額を30万円から上限なしに設定しており、少額からでも安心して取引できます。幅広い業種がファクタリングを申請しやすい環境が整っているのが魅力です。

QuQuMo(ククモ)

QuQuMo
運営会社株式会社アクティブサポート
ファクタリングの種類2社間
調達可能金額制限なし
手数料1%〜
入金スピード最短2時間
契約方法オンライン
公式サイトhttps://ququmo.com/

QuQuMo(ククモ)は、来店一切不要のオンライン完結型のファクタリングサービスです。

「手数料1%」という業界トップクラスの低コストを実現しており、手数料を気にせずファクタリングを利用できます。必要書類が請求書・通帳の2点なので、煩わしい書類の準備も必要ありません。

また、法人も個人事業主も売掛債権さえあれば利用できるため、利用者を限定しないのも特徴です。最速2時間で契約から入金までが完了するため、スピーディーな資金調達にこだわる場合にも利用しやすいでしょう。

ビートレーディング

ビートレーディング
運営会社株式会社ビートレーディング
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額制限なし
手数料2社間:4%~12%
3者間:2%~9%
入金スピード最短2時間
契約方法オンライン
公式サイトhttps://betrading.jp/

ビートレーディングは、取引先実績5.8万社を誇る信頼性に優れたファクタリング会社です。累計買取額も1,300億円を達成しており、幅広い企業や店舗をファクタリングサポートした実績があります。最短2時間から3日程度で入金まで完了するため、スピーディーな資金調達として活用可能です。

さらに、クラウドサインを導入しており、PCやスマホからオンラインでスムーズに契約できます。

2社間・3社間の両方のファクタリングに対応しており、自社の条件に合わせて好条件でファクタリングを活用できるのもポイント。受注時点の注文書ファクタリングにも対応しており、柔軟な条件で資金を調達できるのもビートレーディングならではの魅力でしょう。

ファクタリング見直し本舗

ファクタリング見直し本舗
運営会社besus株式会社
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額制限なし
手数料要見積もり
入金スピード最短即日
契約方法オンライン
公式サイトhttps://f-honpo.jp/

ファクタリング見直し本舗は、3,000社からの乗り換えを達成したリピート率90%以上の人気ファクタリング会社です。乗り換え手数料0円で利用できる、好条件のファクタリングサービスを提供しています。条件が揃えば即日入金も可能なので、急な入用があった場合も安心です。

また、安い手数料にこだわっており、低コストで利用できます。最低金額を設けていないため、小規模企業や個人事業主も少額から利用可能です。オンライン完結会社なので、来店の手間や契約完了までの時間もかかりません。メールとLINEで24時間問い合わせを受け付けており、申請前にまずは相談・見積もりを依頼したいという場合も利用しやすいでしょう。

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構
運営会社一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額制限なし
手数料要見積もり
入金スピード最短3時間
契約方法オンライン・対面・郵送
公式サイトhttps://chushokigyo-support.or.jp/

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構は、支援の総額も113億円、取引社数4,800社の取引実績が豊富な経営革新等支援機関です。関東財務局長と関東経済産業局長に認定されている一般社団法人なので、信頼性の高いサポート機構を利用したい場合には特におすすめ。

また、1.5%からのリーズナブルな手数料と最短3時間入金を実現しています。低コストかつスピーディーに資金を調達したい場合も利用できます。契約方法はオンライン・対面・郵送を採用しており、自社の希望に合わせて選べるのも特徴です。

PAYTODAY(ペイトゥデイ)

PAYTODAY
運営会社Dual Life Partners株式会社
ファクタリングの種類2社
調達可能金額10万円〜上限なし
手数料1〜9.5%
入金スピード最短30分
契約方法オンライン
公式サイトhttps://paytoday.jp/

PAYTODAY(ペイトゥデイ)は、AIによる速やかな審査を採用しているオンライン完結のファクタリング会社です。最短30分で入金まで完了するため、即日入金にこだわる場合も安心して利用できます。1〜9.5%の業界最低⽔準の手数料を採用しており、事務手数料も一切かかりません。

さらにPAYTODAYは、最⼤90⽇後の請求書の買取にも対応しており、幅広い売掛債権を売却できます。契約携帯が2社間ファクタリングなので、取引先に通知される心配もありません。初期費用・月額費用もかからないため、低コストで利用できます。

ジャパンマネジメント

運営会社株式会社ラインオフィスサービス
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額20万円〜最大5,000万円
手数料2社間:10~20%
3社間:3~10%
入金スピード最短即日
契約方法オンライン
公式サイトhttps://www.japan-management.com

ジャパンマネジメントは、個人から法人事業まで柔軟に対応しているファクタリング会社です。診療報酬債権のファクタリングサービスも提供しており、医療機関や薬局なども利用できます。最速1日で入金可能な会社なので、資金調達を急いでおりスピード審査にこだわる場合も安心です。

債権に応じて最大5,000万円まで資金調達できるため、大口取引を希望している場合にも適しています。償還請求権も無いため、売掛先に万が一トラブルが発生した際も責任を負う必要はありません。来店不要で契約できるため、全国どこからでも利用できるのも嬉しいポイントです。

ベストファクター

ベストファクター
運営会社株式会社アレシア
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額30万円〜1億円
手数料5%〜
入金スピード最短1日
契約方法オンライン
公式サイトhttps://bestfactor.jp/

ベストファクターは、業界最高水準の手数料2%を採用している比較的低コストなファクタリング会社です。売掛金情報をフォームからアップロードしてオンラインで契約できるため、来店不要で全国どこからでも利用できます。さらに最短24時間以内の入金を可能にしているため、スピーディーな資金調達を望む企業や店舗などには特におすすめです。

業界最高水準のセキュリティー対策を行っているため、ファクタリングの利用情報が外部に漏れる心配もありません。そのため、業務悪化や税金滞納などの情報に関わらず利用できるのも嬉しいポイントです。2社間ファクタリングも秘密厳守で取り扱われ、取引先にファクタリングサービスの利用を知られることもありません。

OLTA(オルタ)

OLTA
運営会社OLTA株式会社
ファクタリングの種類2社間
調達可能金額制限なし
手数料2〜9%
入金スピード最短即日
契約方法オンライン
公式サイトhttps://www.olta.co.jp/

OLTA(オルタ)は、最速で即日入金が可能なオンライン完結のファクタリング会社です。三井住友銀行やみずほ銀行、三菱UFJ銀行などをはじめとする多くの銀行と連携している会社なので、信頼性の高いファクタリング会社にこだわりたい場合に適しています。累計申込金額1,000億を達成しており、実績に富んでいるのも特徴です。

またOLTAは、書類もアップロードで提出できるため手間や時間をかけずに利用できます。手数料が2〜9%と比較的安いため、低コストでファクタリングを利用したい場合にもおすすめです。AI審査を取り入れることで、スピーディーさと安さを実現しています。

Mentor Capital(メンターキャピタル)

Mentor Capital
運営会社株式会社 MentorCapital
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額30万円~1億円
手数料2%〜
入金スピード最短30分
契約方法オンライン
公式サイトhttps://mentor-capital.jp/

Mentor Capital(メンターキャピタル)は、業界最低水準の手数料と最大98%の買取率を誇る信頼性の高いファクタリングサービスです。取引実績は年間200件以上の会社なので、経験豊富な会社にこだわりたい場合にもおすすめ。30万円〜1億円までの柔軟な取引金額を設定しているため、幅広い幅広い業態で利用しやすいでしょう。

経営状態悪化、債務超過、個人事業、税金滞納などのケースでも利用できるため、負債を増やさず資金繰りを改善したい場合に頼れるのも嬉しいポイント。審査通過率が92%を誇り、幅広い財務状態でも柔軟に対応可能です。

AGビジネスサポート

運営会社AGビジネスサポート株式会社
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額10万円〜
手数料2%〜
入金スピード最短即日
契約方法電話・オンライン
公式サイトhttps://www.aiful-bf.co.jp/products/factoring/

AGビジネスサポートは、請求書1枚から利用できるフレキシブルなファクタリング会社です。上場企業のアイフルのグループ企業が運営しているため、信頼性が高く安心して利用できます。柔軟な独自審査を採用しており、債務超過や赤字決算、開業1年未満、税金未納状態でも買取を検討してもらえます。

さらに完全買取型のノンリコース契約を採用しているため、売掛先が破綻した場合もリスクを回避できるのも安心のポイントです。2社間・3社間取引が可能なので、自社の条件に合わせてファクタリングを利用できます。また、電話で簡単に申し込みができ、契約時も退店不要です。

ファクタリングのTRY

ファクタリングのTRY
運営会社株式会社SKO
ファクタリングの種類2社間・3社間
調達可能金額10万円~5,000万円
手数料3%〜
入金スピード最短30分
契約方法オンライン
公式サイトhttps://sko-online.jp/

ファクタリングのTRYは、個人事業から法人事業まで対応した柔軟に利用できるファクタリング会社です。クラウドサインを活用した電子契約を採用しており、全国各地から手軽に契約できます。最速で30分後には入金まで完了するため、急を要する資金調達にも十分対応可能です。

また、請求書と取引先からの入金履歴がある通帳のコピーをアップロードするだけのフローは、シンプルで手間がかかりません。24時間365日対応の会社なので、タイミングを問わず利用できるのも嬉しいポイントです。公式サイトで無料会員登録を行うと見積もりを行えるので、契約前に活用してみてください。

法人向けファクタリング会社を選ぶ際のポイント

ここからは、法人向けのファクタリング会社を選ぶ際に注目すべきポイントを紹介します。

  1. 入金スピードを確認する
  2. 複数会社に見積もりを依頼する
  3. 資金調達可能上限額を確認する
  4. 償還請求権の有無を確認する
  5. 会社の信頼性を確認する

以上のポイントはファクタリング会社の公式サイトや見積もり情報、利用者の口コミなどでチェックできるので、契約前に把握しておくと安心です。

入金スピードを確認する

ファクタリング会社を選ぶ際は、まず入金スピードをチェックしましょう。

ファクタリング会社によっては、最短数時間から即日対応が可能な会社もあるので、速やかに資金を調達したい場合は利用してみるのがおすすめです。

また、オンライン完結型の会社は必要書類をアップロードで提出するため、比較的早く審査が終了します。PCの操作に慣れている場合は情報入力もスムーズに完了するので、手間の削減や入金スピードの速さを考慮してオンライン完結型を選ぶといいでしょう。

複数の会社に見積もりを依頼する

ファクタリング会社を選ぶ際は、複数の会社から相見積もりを取るのがおすすめです。最低3社以上のファクタリング会社から見積もりを集め、手数料や条件を比較してください。

多くの見積もりを集めると比較が難しくなるので、3〜4社程度に絞りましょう。

各会社に同じ条件で見積もりを依頼し、それぞれの入金スピードや最終的な入金額、手数料の違いを比較してみてください。急ぎの場合は難しいですが、可能であれば1ヶ月程度の余裕を持って相見積もりを行うと安心です。

資金調達可能上限額を確認する

基本的にファクタリングには、法律によって資金調達可能上限額が定められているわけではありません。そのため、資金調達可能上限額は原則売掛債権の総額だと考えていいでしょう。

一方で、ファクタリング会社によっては利用限度額を設けていることもあります。特に少額利用向けのファクタリング会社では多額の取引ができないことが多いので注意してください。

償還請求権の有無を確認する

償還請求権は、売掛先が何らかの問題で入金ができない場合に、ファクタリング会社を利用した側に請求できる権利です。この償還請求権の有無は、ファクタリング会社を選ぶ際に必ずチェックすべき重要なポイントといえます。

償還請求権がある会社と契約した場合は、売掛先からファクタリング会社へ売掛金が支払われるまでは安心できません。一方で償還請求権がない会社と契約する際は、回収リスクを考慮して手数料が高くなる傾向にあります。

また、ファクタリングは基本的に償還請求権なしで契約が可能です。実際に多くのファクタリング会社が償還請求権なしのファクタリングサービスを提供しています。そのため、償還請求権があるファクタリング会社は違法な可能性があるので注意しましょう。

会社の信頼性を確認する

ファクタリング会社を選ぶ際は、会社の信頼性も十分に確認しましょう。気になる会社がある場合は運営歴や買取実績、利用者の口コミ、審査方法などを事前に調べ、安心して契約できる会社かどうか検討してください。

また、運営が大手企業やメガバンクである場合は信頼性の高さがわかりやすいといえます。数ある会社の中から検討するのが難しいと感じる場合は、このように信頼性の高い運営会社や、運営歴や取引実績に富んだ会社を選んでみてください。

法人がファクタリングを利用する際の注意点

ここからは、法人でファクタリングを利用する場合に注意すべきポイントを紹介します。

  1. 手数料は比較的高い
  2. 利用する法人が審査基準を満たしていないと利用できない
  3. 売掛先が個人・個人事業主だと利用できない
  4. 長期的な資金調達先にはならない
  5. 売掛債権が不確定な場合は利用できない

以上のポイントを意識していないと、好条件でのファクタリング利用ができなかったり、審査に通らなかったりします。上記は特に注意してください。

手数料は比較的高い

ファクタリングの手数料は、融資に伴う利息と比較して高い傾向にあります。

手続きが簡単であったり入金スピードが早かったりする反面、手数料が割高であることをしっかり把握して利用しましょう。

利用する法人が審査基準を満たしていないと利用できない

ファクタリングを利用する際は、基本的に審査対象が売掛先になりますが、法人側にも審査されるので注意しましょう。

  • 法人の設立日
  • 売掛債権の有無や詳細
  • 売掛先の信用力
  • 売掛債権の支払い期日

以上の項目が主な審査基準となります。ファクタリング会社を利用する際は意識してみてください。

売掛先が個人・個人事業主だと利用できない

売掛先が個人や個人事業主である場合も、審査が通らずファクタリングが利用できないので注意しましょう。売掛先の信用力は、ファクタリングにおいて何より重要といっても過言ではありません。

個人の売掛先は大手企業と異なり事業の実態が掴みにくく、信用度が非常に低いと評価されます。例外として知名度が高い場合や事業実績がある場合は審査を通ることもありますが、基本的には利用できないと考えておきましょう。

長期的な資金調達先にはならない

ファクタリングは手数料が発生するサービスなので、長期的に利用することで利用側の資金繰りは悪化してしまいます。よって、中長期的に安定した資金調達にはなりません。

特に2社間ファクタリングは手数料が割高なので、繰り返しの利用は難しいでしょう。

売掛債権が不確定な場合は利用できない

売却したい売掛債権が不確定な場合も、基本的にはファクタリング会社の審査を通過できません。

「売掛先への請求書が発行されていない」「債権の具体的な内容が定まっていない」などの売掛債権は利用できないと考えていいでしょう。

不確定債権とされるものは、近々請求内容が確定する予定の想定債権や、将来的に請求内容が確定する見込みの将来債権などです。

法人必見!好条件でファクタリングを利用するコツ

ここからは、好条件でファクタリングを利用するために実践すべきコツをいくつか紹介します。

  1. 有名企業や大企業の売掛金を利用する
  2. 取引が長い売掛先の売掛金を利用する
  3. 支払期日が近い売掛金を利用する
  4. 額面金額が大きい売掛金を利用する

ファクタリングで資金を調達しようと考えている法人の方は、ぜひ以下のコツを意識してファクタリング会社と契約を進めてみましょう。

有名企業や大企業の売掛金を利用する

ファクタリングを利用する際は、なるべく有名企業や大企業などの上場企業が売掛先の債権を売却するのがおすすめです。社会的に信頼性が高く、未回収リスクが極めて低い上場企業の売掛債権は、審査で高く評価されます。

また、審査で信用が高いと評価された場合、比較的安い手数料でファクタリングサービスを利用できる可能性があります。審査時間も短くなる傾向にあるので、スピーディーかつ低価格でファクタリングを利用したい場合は特に意識すべきでしょう。

取引が長い売掛先の売掛金を利用する

継続的に取引がある売掛先の売掛債権は、信頼度が高く審査で高い評価を獲得できます。正常に取引を続けてきたという実績が信用につながり、ファクタリング会社の契約に好影響を与えるのです。

請求書の偽造や詐欺・横領行為も発生しにくいと判断されるため、手数料も安くなる可能性があります。

もちろん取引期間が短いという理由で、審査に絶対通らないというわけではありません。それでも、継続取引がある場合はスムーズに契約が進むでしょう。

支払期日が近い売掛金を利用する

支払日の期日が近い売掛債権は未回収リスクが低くなるため、スムーズな審査通過が期待できます。

基本的に債権は支払期日が近いほど価値が高く、支払期日が遠いほど価値が低いとされています。このポイントを意識して売却を申請する売掛債権を選びましょう。

また、支払期日が遠い売掛債権は手数料が高くなるため、元値に近い価格で売却できなくなるケースもあるので注意してください。

ファクタリング会社によっては、支払期日を限定している場合もあるので事前にチェックしておきましょう。

額面金額が大きい売掛金を利用する

基本的にファクタリングでは、額面の金額が大きいほど売掛債権の手数料率が低くなります。比較的安い手数料であっても、売却される額面金額が大きければファクタリングの利益が大きくなるため、手数料が下がりやすくなるのです。

なるべく安く効率的にファクタリングを利用したい場合は、ぜひ売掛債権の額面金額が大きい契約になるように意識してみてください。

まとめ:法人こそファクタリングを利用して資金調達を実現しよう

ファクタリングは、スピーディーかつ簡潔なフローで債権を現金化できる人気の資金調達方法です。資金繰りを安定させたい場合や、急な出費で運営費に困窮している法人こそ利用をおすすめします。

一方でファクタリングは手数料が発生し、基本的には長期の利用に向いていません。資金に困った場合の短期間で利用するのがいいでしょう。

ぜひ本記事のファクタリング会社の選び方や注意点、おすすめの会社のラインナップなどを参考に、ファクタリングを正しく活用して資金調達してください。