オープニングスタッフの仕事内容とは?7つのメリット〜3つのデメリットを解説

商品の並んだ店舗

「オープニングスタッフって何をするの?」

「オープニングスタッフとして働くメリットやデメリットはあるの?」

このように疑問に思う人もいることでしょう。

オープニングスタッフになると、既に開店している店舗に採用されるのとは違う仕事を任されたり、自分たちでお店を作り上げたりなどの特別な経験が得られます。

当記事では、オープニングスタッフの仕事内容から、業種ごとのメリット・デメリット、注意点について紹介しますので、オープニングスタッフとして働こうかと迷っている人は、是非参考にしてみてください。


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オープニングスタッフとは

コーヒーを入れる店員

オープニングスタッフとはその名の通り、新しく店舗がオープンする際に働く初期スタッフのことを指します。

パートや正社員、アルバイトなど、雇用形態に決まりはなく、主に、コンビニやアパレル、飲食店など接客業を中心に募集をかける場合が多くあります。

採用は店舗がオープンする2ヶ月ほど前から開始され、2週間〜1ヶ月前には研修や店づくりが始まります。

オープニングスタッフの仕事内容とは

ミーティングをする人々

オープニングスタッフの仕事内容は多岐に渡ります。ここからは、開店前と開店後の2つのパターンに分けて、仕事内容を紹介します。

まずは、開店前の仕事内容について見ていきましょう。

オープニングスタッフの開店前の仕事内容

開店前には、開店後にスムーズな営業ができるよう、接客の研修や練習が主な仕事です。開店前の期間にしっかりと行われるため、オープニングスタッフは未経験者でも積極的に採用される傾向があります。

具体的な開店前の仕事内容は以下の通りです。

開店前の仕事内容
  • 接客の研修
  • 接客の練習
  • 商品のレイアウトを決める
  • マニュアル作り
  • 店のPR活動

店舗内に置く商品のレイアウト決めや、皆が業務を理解し共有できるマニュアル作りもこの時期です。開店と同時に客足が伸びるよう、店のPR活動も欠かせません。

オープニングスタッフの開店後の仕事内容

続いては、オープニングスタッフの開店後の仕事内容について見ていきましょう。ざっくりと以下の通りです。

開店後の仕事内容
  • 接客
  • レジ業務
  • 商品管理
  • 店のPR活動
  • マニュアルの修正

開店後は、接客からレジ業務商品管理のための棚卸しや発注なども仕事内容に加わります。顧客獲得のため、店のPR活動は引き続き求められるでしょう。

実際に営業を行ってお客様に接する中で気づきが出てきますので、それに応じてマニュアルを修正することで、より実践的なマニュアルを作り上げられます。

オープニングスタッフとして働く7つのメリット

壁に並ぶハーブ

オープニングスタッフとして働く上でのメリットを7つ見ていきましょう。以下の通りです。

オープニングスタッフとして働く7つのメリット
  • 1から店作りができるのでやりがいがある
  • 上下関係がないので人間関係が楽
  • 大量採用なので採用されやすい
  • スタッフ確保のため好条件の求人が多い
  • 自分たちでマニュアルを構築できる
  • 綺麗で働きやすい環境が整っている
  • 研修があるので未経験でも始めやすい

詳しくは以下で説明します。

①1から店作りができるのでやりがいがある

開店前の店舗は何もない状態のため、オープニングスタッフは1から店作りに携われます。

特に責任を課される社員で採用された人は、商品の仕入れメニュー作り商品のレイアウトやポップ作りなど、良いと思う物を取り入れて試していけるチャンスです。

アルバイトやパートのスタッフでも、自身の意見を伝えやすい環境が用意されているでしょう。

開店前に試行錯誤したことが開店後にお客様の喜びの声が聞こえたり成果に現れたりすると、この上ないやりがいを感じられます。

②上下関係がなく、初心者でも挑戦しやすい

オープニングスタッフは全員が同時の入社であるため、年齢に違いはあったとしても仕事上での上下関係はありません。

また、学ぶことや目標なども同じであるため、スタッフ間の人間関係が築きやすく、過剰なストレスもかかりにくいです。そのため、仲間同士で意見が出しやすく、より良い会社にしていくことができます。

初めてバイトをする学生や、職場での人間関係で悩んできた方には働きやすい環境といえるでしょう。

③大量採用なので採用されやすい

一般的に、オープニングスタッフは大量採用であり、採用率が高いことが多いです。採用率が高い理由は以下の2点が考えられます。

  • オープン時に多くの人手が必要だから
  • 一定数は辞めてしまう可能性があるため

店舗として、人数が足りていないケースがあり、応募するとすぐに採用されることが多いです。また、採用しても辞める場合もあるため、多めにスタッフを雇う会社もあります。

そのため、興味はあるが踏み出せなかった業種のオープニングスタッフ募集がある場合は、思い切ってチャレンジするのも良いでしょう。

オープニングスタッフの採用率は高い!採用される人の特徴〜落ちる理由を解説

④スタッフ確保のため好条件の求人が多い

実はオープニングスタッフの勤務条件は、好条件である場合が多いです。オープニングスタッフでよく見る求人内容は以下の通りです。

  • 時給が高い
  • 福利厚生が整っている
  • etc…

店舗側が多くのスタッフを確保したい点が大きな理由になります。オープン時に混雑が予想される店舗では、あらかじめ「オープン時給」など、研修から開店後一定の期間、通常の時給よりも高い時給で働ける場合もあります。

⑤自分たちでマニュアルを構築できる

オープニングスタッフは、自分たちでマニュアルを構築できます。自分たちでマニュアルを構築できるメリットとして、以下が挙げられます。

  • 効率の良さを重視したマニュアルを設計できる
  • 理不尽なルールがない

開店前に予想していても、実際に店舗がオープンすると、想定外のトラブルや効率的な業務の進め方などが浮き出てきます。

開店前は最低限のマニュアルしか用意されていません。研修や実際のお客様対応の中で、働きやすさや顧客満足度向上の視点で物事を見ることで、机上の空論ではない活きたマニュアルが完成します。

⑥綺麗で働きやすい環境が整っている

オープニングスタッフとして働く店舗では、綺麗で働きやすい環境が整っています。店舗そのものだけでなく、設備や備品なども新品である可能性が高く、衛生環境に不満がない状態がほとんどです。

職場が綺麗であると、毎日仕事に出かけるモチベーションアップにも繋がるでしょう。綺麗な店舗で働きたい人は、オープニングスタッフが狙い目です。

⑦研修があるので未経験でも始めやすい

オープニングスタッフは研修があるので、未経験でも始めやすいです。

既に開店している店舗に未経験で入った場合、店舗側も業務をこなしながら研修を行う必要があります。

お客様対応などで思うように時間の確保ができないと、マニュアルを読んでいきなり実践に入るなど、しっかりと研修ができないままという事態になることもあるかもしれません。

オープニングスタッフは全員同じ位置からのスタートです。研修も時間をかけて行われるため、未経験者でも安心して働き始められます。

オープニングスタッフをする3つのデメリット

準備中のアパレル店舗

オープニングスタッフはメリットだけでなく、デメリットもあります。具体的には以下の通りです。

オープニングスタッフをする3つのデメリット
  • 仕事が忙しい
  • ルールや業務など覚えることが多い
  • トラブルに対処できる人が少ない

オープニングスタッフとして勤務する前に、デメリットについて知っておいた方が良いでしょう。詳しくは以下で説明します。

①仕事が忙しい

オープニングスタッフのデメリットとして、仕事が忙しいことが挙げられます。

開店前の期間に研修が始まると言っても、開店の日時は既に決まっているため、それに間に合わせる必要があります。オープン時にセールやキャンペーンを行う場合、開店直後から客足が途絶えないこともあるかもしれません。

来客が多いとその分業務が多くなるため、オープニングスタッフは開店前から開店後落ち着くまでの日々を多忙に過ごす可能性を考慮しておきましょう。

②ルールや業務など覚えることが多い

オープニングスタッフは、ルールや業務など、覚えることが多いです。現場やお客様の声に対応し、一旦決まった方針やルールがコロコロ変わることもあります。その場合、一旦覚えたことを修正し、さらに新しいことを覚える必要があります。

欠員が出ても店が回るよう、自分が担当している業務以外のことも覚えるよう求められるかもしれません。

マルチラウンダーとして活躍できる可能性もありますが、その分大変なことが予想されます。しかし、マニュアルにない部分や不明点は、自分たちでより良い方向に決められるため、店舗作りの楽しさを感じながら働けるでしょう。

③トラブルに対処できる人が少ない

オープニングスタッフの中には、トラブルに対応できる人が少ない傾向にあります。業務を知り尽くしている「ベテラン」のような人がいないため、トラブルが起こってもどうして良いか分からない場合が多いです。

オープンしたては、予想していなかったイレギュラーなトラブルが多く起こるため、トラブルに対処できる人を1人は置くようにすると安心です。

オープニングスタッフとして働く際の注意点

配膳するスタッフ

ここまで、オープニングスタッフとして働くメリット、デメリットについて説明してきました。では、実際に働く上での注意点として何があるのでしょうか。

以下で3つに分けて解説していきます。

協力し合うようにする

オープン当日はもちろん、オープン後もしばらくは忙しい日が続きます。今はSNSなどで口コミが広がるのも早く、オープン当日から多くのお客さんが集まりやすいです。

忙しい中でなかなかマニュアル通りにいかず、トラブルも起きる可能性があります。もちろん、対応できる責任者が不在の場合にトラブルが起きることも十分に考えられます。

そのため、スタッフ同士で協力し合いながらお客様に対応することが大切です。

できるだけ勤務の時間を増やす

事前の面接時に、上司から希望の勤務時間を聞かれることがあるかもしれません。先述したように、オープン当日からは忙しい日が続きます。

1人のスタッフに掛かる負担を考え、会社側としては少しでも対応できるスタッフを増やしたいため、最大限出勤をしてほしいと思っているでしょう。それに応えるためにも、初めはプライベートに支障をきたさない程度に、出勤時間を増やすことをおすすめします。

また、出勤時間が増えることで仕事の内容にも早く慣れ、人間関係も築きやすくなるでしょう。

気になることは面接で確認する

オープニングスタッフで働く際の注意点として、事前に職場の見学ができないことが挙げられます。前もって職場の雰囲気を知ることは難しいです。

入社後に自分の思っていた感じと違うとギャップを感じて辞めることにならないよう、面接時に自分の働くことのできる時間帯、どのような人材が採用されてきたのかなど、気になる点はしっかり確認しておくことをおすすめします。

オープニングスタッフの志望動機の書き方

法人用携帯でソフトバンクがおすすめの人

オープニングスタッフの志望動機には、今までどのような仕事の経験をしてきたのかや、その仕事への意欲・熱意を伝えることが大切です。

同じような仕事の経験があるのであれば、それはアピールポイントになります。また、同じような職種の経験が無いのであれば、今までに学んできたことや働きたい意志をアピールしましょう。

オープニングスタッフを募集している3つの職種

求人を呼びかける看板

オープニングスタッフを募集している職種はたくさんあります。特に多いのが接客を伴う以下の3種類です。

オープニングスタッフを募集している職種
  • 飲食店
  • 美容室
  • アパレル

それぞれの職種のオープニングスタッフをするにあたり、メリット・デメリットを以下で説明します。

飲食店のオープニングスタッフをするメリット・デメリット

飲食店は、オープニングスタッフを募集する代表的な職種です。

一旦注文が入ると調理中に接客ができなくなるため、相応の人手が求められます。

飲食店のオープニングスタッフをするメリット
  • スタッフ同士の一体感が生まれる
  • 自分の意見が通りやすい
  • 試作品や調理研修で一通りのメニュー商品が食べられる

飲食店では訪れたお客様への一斉の声かけやその練習でスタッフ同士がコミュニケーションを取る場面も多く、スタッフ同士の一体感が生まれやすいです。上下関係がないため、意見を言いやすいメリットもあります。

飲食店ならではの調理研修を行ったり、一通りのメニュー商品を試食できたりすることもあるかもしれません。飲食店のオープニングスタッフはお金をもらいつつお腹が満たされることも多いです。

飲食店のオープニングスタッフをするデメリット
  • 豊かな対応力が必要
  • 忙しい

開店後は、想定外の問題が起こりやすいため、それに対応できる力が必要です。いかにマニュアル通りにできても、対応力がなければ乗り切れない場面もたくさんあります。

難しい仕事かもしれませんが、頭を働かせてどうすれば良いか考えることで、自分はもちろん周りのスキルアップに繋がるでしょう。

オープンから一定の期間、次回使える割引券をプレゼントするなど客足を伸ばす工夫をしている場合、オープンと同時にお客様が押し寄せて対応が困難になることも考えられます。

たくさんの方に来店頂くのは嬉しいことですが、忙しさに対応できなければリピートされず口コミやSNSで評価を落とす可能性もあるため、覚悟して臨むと良いでしょう。

微笑む飲食店のスタッフ【飲食店】オープニングスタッフが人気の理由を解説|仕事内容や注意点も

美容室のオープニングスタッフをするメリット・デメリット

美容室もオープニングスタッフの募集が多い職種です。

美容室のオープニングスタッフをするメリット
  • お客様との関係を0から築ける
  • 信頼を獲得できる
  • 昇進しやすい

新しくオープンした美容院では常連がいないため、お客様との関係を0から築けます。オープニングからいるスタッフとして、信頼が獲得しやすい点もメリットだと言えるでしょう。

長く続けていれば店舗側からの評価も高まり、後輩が入ってきたときなどをタイミングに昇進しやすいです。

美容室のオープニングスタッフをするデメリット
  • 集客が難しい
  • 他のスタッフと比較される

美容室の数はコンビニの約4.5倍、全国に約25万件あると言われており、その分集客が難しいです。SNSの活用や一度来店したお客様へのフォローなど、客足を伸ばすよう努力が求められます。

また、美容室のオープニングスタッフは全員が同じスタートラインのため、差を感じやすい点もデメリットです。

自分の成績が悪ければ目立ってしまうため、売上を伸ばすためにどうすれば良いか常に考える姿勢を持つと良いでしょう。

参考:厚生労働省「令和2年度衛生行政報告例概況

美容室 オープニングスタッフ【美容室】オープニングスタッフの仕事内容を解説|働くメリットや注意点も

アパレルのオープニングスタッフをするメリット・デメリット

アパレルでオープニングスタッフをするメリットとデメリットを見ていきましょう。

アパレルのオープニングスタッフをするメリット
  • 採用されやすい
  • 店舗のレイアウトに対して意見しやすい

アパレルは接客が必要な職種であるため、お客様対応、レジ業務、仕入れ業務など、人手が求められます。そのため、採用されやすいです。

新しく店舗を立ち上げるオーナーや店長は経験者である可能性が高いものの、やはり新しい店舗となると不安があるものです。本当にこれで良いのか店舗のレイアウトなどに対してスタッフに意見を求めることもあるため、自分の意見を伝えやすい点もメリットです。

アパレルのオープニングスタッフをするデメリット
  • 希望の業務ができない可能性がある
  • 忙しい

接客がしたくてアパレルの店舗に入ったにも関わらず、シフトの関係で商品の仕入れや品出しばかりに配置され、自分の希望の業務ができない可能性がある点はデメリットと言えるでしょう。

与えられた仕事を確実にこなしつつ、接客のチャンスが訪れた際には精一杯心のこもった接客をしてアピールをすれば、希望はきっと叶います。

開店直後は忙しい可能性があり、備えや対応が求められるので、心身ともに疲弊する点も考慮しておきましょう。

【アパレル】オープニングスタッフの仕事内容を解説|メリットや注意点も

オープニングスタッフの仕事内容に関するよくあるQ&A

パソコンを見る 女性

最後にオープニングスタッフの仕事についてよくある疑問について見ていきましょう。以下の通りです。

  • オープニングスタッフで入ると最悪な理由って?
  • オープニングスタッフの期間は?
  • 研修に参加できないときはどうすればいい?

オープニングスタッフをこれから始めようと思っている場合、初めてであれば、イメージが湧きづらい方もいるかもしれません。順番に見ていきながら、ふとした疑問を解消してください。

オープニングスタッフで入ると最悪な理由って?

オープニングスタッフで入ると最悪と言われる理由は、忙しく大変なこともあるからです。オープニングスタッフは、社員自体が業務を把握しきれていなかったり、マニュアルにない動きを求められたりする場合があるため、慣れるまでに時間がかかります。

しかし、最初のしんどさを乗り越えられると、スタッフ同士との仲がより濃くなったり、達成感を感じたりするため、社会経験としても自信がつくでしょう。学生であれば、就活を見据えた経験ができるため、ガクチカのアピール要素としても使えます。

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オープニングスタッフの研修期間は?

オープニングスタッフの期間は、1週間〜1ヶ月ほどと店舗や入る時期によって異なります。店舗数が多い会社では、1日で済ませることもあります。一方、店舗数が少ない会社では、綿密に準備するため、1ヶ月間研修を行う場合もあります。

研修中は、仕事として行うため、アルバイトやパートにも給料が支払われ、研修明けから時給が上がる店舗もあります。働く場所によって、形態が異なるため、事前に注意して確認しておくようにしましょう。

研修に参加できないときはどうすればいい?

研修の日程が合わない場合は、会社との日程調整を行いましょう。会社側も複数の日程を用意していることが多いです。

それでも日程が合わせられない場合は、オープン後に仕事内容を覚えていくという方法をとりましょう。

まとめ

オープニングスタッフは大変なことも多いですが、スタッフ同士で意見を出し合って行ったことが売上やお客様の笑顔に繋がると、大きなやりがいを感じられます。

オープニングスタッフを募集している職種は数ありますので、自身の希望と照らし合わせて、どこに応募するか決めると良いでしょう。

これからオープニングスタッフとして働くことを考えている人は、チャレンジしてみてください。

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