【2022年最新】飲食店の店舗数ランキングTOP10|日本で一番は居酒屋

飲食店の店舗を持っている人なら、レッドオーシャン・ブルーオーシャンという言葉を聞いた事があるでしょう。その観点から見ると、飲食店の市場はレッドオーシャンと言えます。

しかし、レッドオーシャンの市場では、市場規模が大きいため、店舗数をこれから増やそうと考えた場合、どの業態のお店が人気なのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、下記について解説します。

  • 飲食店の店舗数ランキングTOP10
  • 飲食店の店舗数ランキング10位以下

店舗数を把握すれば、自身がどの規模までお店を拡大していきたいのかの参考にできます。これから紹介する内容が貴社の参考になりますと幸いです。


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【2024年最新】飲食店の売上ランキング10選|人気店の傾向から分かる儲かる業種も解説

飲食店の店舗数ランキングTOP10

飲食店経営をしていく上で、市場の流れを見る事はとても大切です。市場の流れから、損益分岐点やUSPや集客の方法等を考案する事で、失敗しない事業計画が詰まっていきます。

では、直近の飲食店事業の市場はどのようになっているのでしょうか

今回は実際に財務省統計局が調査した平成28年のデータを基に、ランキング形式で飲食店事業の詳細に迫っていきます。

【1位】酒場・ビヤホール

最も店舗数が多い市場が酒場・ビヤホール市場になりました。

お酒を提供するお店なので、立地によっては提供するお酒や場所雰囲気などで違いを出しやすい業種になっています。

以下に、酒場・ビヤホール市場の概要をまとめてみました

酒場・ビヤホール市場について
・事業店舗総数→93,787店舗
・平均従業員数→525,976人
・売り上げ平均(百万円)→2,399,250
・事業収入(百万円)→2,395,159

このデータを見るに、売り上げも事業収入の割合も非常に高く、飲食業界の中でも大きな市場であると分かります。

従業員数も多く雇用されている為、利益率も高い事が予想されます。そのため、飲食業界に入るのであれば、お酒の提供をするお店が良いと考えられるでしょう。

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【2位】バー・キャバレー・ナイトクラブ

次に多いのが、バー・キャバレー・ナイトクラブ市場です。

この市場は、クライアント数が少ないが単価とリピート率が高いビジネスモデルになってるのではないかという印象を受けます。

以下に、バー・キャバレー・ナイトクラブ市場の概要をまとめてみました

バー・キャバレー・ナイトクラブ市場について
・事業店舗総数→65,635店舗
・平均従業員数→215,870人
・平均売り上げ(百万円)→747,171
・平均事業収入(百万円)→726,338

酒場などと比べると、店舗に対する従業員数が少ない為、経費が少ない印象を受けます。なので、立地やブランディング等でUSPが出せる場合は、ランニングコストからみて経費の低い事業なのかもしれません。

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【3位】喫茶店

第3位は喫茶店です。喫茶店は酒場などと違い、利用頻度や目的が異なるので、同じ飲食業界でも異色の分野と言えます。では、市場規模としてはどのような状態なのでしょうか。

以下に、喫茶店市場の概要をまとめてみました

喫茶店市場について
・事業店舗総数→54,149店舗
・平均従業員数→254,093人
・平均売り上げ(百万円)→975,810
・平均事業収入(百万円)→915,952

先ほどのバーと比べると、さらに店舗に対する平均従業員数が少なく、売り上げも上がっている事が分かります。

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【4位】食堂・レストラン

第4位が食堂・レストラン市場です。

食堂・レストランは価格帯やブランディングで狙う客層を分けてそれぞれポジションを取り合っている市場というイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。

以下に、食堂・レストラン市場の概要をまとめました。

食堂・レストラン市場について
・事業店舗総数→43,192店舗
・平均従業員数→372,404人
・平均売り上げ(百万円)→1,673,628
・平均事業収入(百万円)→1,632,035

酒場などと同様で、店舗当たりの平均従業員数が多い事が分かります。

人件費が中々抑えられない為、毎月高額な固定費を支払う必要がある為、多店舗展開する際は売り上げと利益の計算シュミレーションをじっくりと行う必要があるでしょう。

【5位】日本料理店

第5位は日本料理店です。

日本料理店は、サラリーマンを中心とした大人な雰囲気を感じる料理店です。ペルソナ像がはっきりしている分マーケティングコストは他と比べ抑えられそうです。

以下に、日本料理店市場の概要をまとめてみました

日本料理店市場について
・事業店舗総数→41,456店舗
・平均従業員数→413,203人
・平均売り上げ(百万円)→2,258,759
・平均事業収入(百万円)→2,209,109

店舗数からみるに、食堂・レストランと同じ程の見込み顧客がいる事が推測されます。しかし、日本料理店市場の方が売り上げが高い傾向にあります。

顧客にしているターゲット層のキャッシュが多い為、比較的単価の高い商品を購入してくれる特徴が原因だと考えらます。

【6位】配達飲食サービス業

第6位は、配達飲食サービス業です。

最近、自転車配達などで身近な存在になり、各種SNSでもこの事業を取り入れた動画コンテンツなどが発信されている程注目されている市場です。では、数値で見た場合この市場はどのような物なのでしょうか。

以下に、配達飲食サービス市場の概要をまとめてみました

配達飲食サービス市場について
・事業店舗総数→36,748店舗
・平均従業員数→374,596人
・平均売り上げ(百万円)→1,835,675
・平均事業収入(百万円)→1,821,256

お店と同じ価格の物を住所まで届け出る形なので、クロスセル型のビジネスモデルと言えます。しかも、配達は人件費しかかからないため利益計算もしやすく、安定した売り上げを作ってくれそうなため、飲食店をすでに経営されている方は配達の導入も検討してみてはいかがでしょうか。

【7位】そば・うどん店

第7位はそば・うどん市場です。

そば・うどんは単価こそ低いものの、回転数が高くリピートで売り上げを作っているイメージです。提供までの時間も早く、原価も非常に低いため、ランニングコストに関してはとても低いのではないでしょうか。

以下に、そば・うどん市場の概要をまとめてみました

そば・うどん市場について
・事業店舗総数→25,347店舗
・平均従業員数→175,139人
・平均売り上げ(百万円)→787,246
・平均事業収入(百万円)→782,528

他のお店とくらべ、売り上げは少し低めです。しかし、ビジネスモデル上ランニングコストがかなり低い部類に入ると思うので、経験として飲食店を開業したいと思う方にはお勧めでいる市場でしょう。

【8位】すし店

第8位はすし市場です。

寿司は安い物から高い物まで、様々な種類のお寿司があり、世界の美味しい食べ物の第三位にランクインする程に皆から求められている食材です。そのため、ニーズも高く安定した市場になっているのではないかと考えられます。

以下に、すし市場の概要をまとめてみました

すし市場について
・事業店舗総数→20,135店舗
・平均従業員数→232,443人
・平均売り上げ(百万円)→1,199,457
・平均事業収入(百万円)→1,198,264

店舗数はそこまで多くないですが、同じ位の店舗数の市場と比べると売り上げが立っています。そのため、飲食業界の中でも挑戦しやすく、売り上げも立ちやすい市場だと考える事もできます。

【9位】ラーメン店

第9位はラーメン市場です。

ラーメン市場は、そば・うどん市場と同じように回転数で売り上げを作るビジネスモデルを取っています。ですが、そば・うどんと違い商品の平均単価が高いため、客単価は高い印象を受けます。

以下に、ラーメン市場の概要をまとめてみました

ラーメン市場について
・事業店舗総数→18,041店舗
・平均従業員数→123,923人
・平均売り上げ(百万円)→606,542
・平均事業収入(百万円)→600,917

そば・うどんと違い、ラーメンは作る事自体に手間と時間がかかります。そのため、時給単価で話しをすると、新規で多店舗展開を目指すには最初のハードルが高い印象を受けます。そのため、ラーメンに対し熱い情熱を注げる方ならお勧めできる市場といえます。

【10位】焼肉店

第10位は焼肉市場です。

焼き肉は万人から好かれる食べ物で、お祝い事や気分転換など気持ちをポジティブに変えたい場合に利用する事も多いので、ニーズ、ウォンツともに高い市場と言えます。

以下に、焼肉市場の概要をまとめてみました

焼肉市場について
・事業店舗総数→15,023店舗
・平均従業員数→153,108人
・平均売り上げ(百万円)→864,893
・平均事業収入(百万円)→860,343

そば・うどんには、店舗数は負けてますが、売り上げでは買っています。この事から、客単価が高く、ニーズもあるので、かなり優良な市場と言えるでしょう。しかし、ラーメンと同様に、お肉の仕入れや仕込みなど専門知識を有した人がいないと成り立たない為、新規参入コストは高いと思われます。

飲食店の店舗数ランキング10位以下

これまでのランキングから、ざっくりですが市場とビジネスモデルの関係の推定ができたでしょう。

全く違う市場にいく事や、今持っている飲食店の多店舗展開をするにもこれらの比較はいくら行っても勉強になります。

ここからは、飲食店の店舗数ランキングの10位以下を見ていきましょう。

【11位】中華料理店

第11位は中華料理市場です。

以下に、中華料理市場の概要をまとめてみました

中華料理市場について
・事業店舗総数→14,704店舗
・平均従業員数→97,505人
・平均売り上げ(百万円)→497,598
・平均事業収入(百万円)→490,365

他の飲食業界と比べ、市場規模はあまり大きくありません。しかし、先述の通り自国の味をメインに押し出す事で一気にブルーオーシャンに変わる可能性があります。そのため、経営戦略次第では、独占できる割合が多い市場なのかもしれません。

【12位】お好み焼き・焼きそば。たこ焼き店

第12位はお好み焼き・焼きそば・たこ焼き市場です。

以下に、お好み焼き・焼きそば・たこ焼き市場の概要をまとめてみました

お好み焼き・焼きそば・たこ焼き市場について
・事業店舗総数→12,864店舗
・平均従業員数→52,533人
・平均売り上げ(百万円)→200,117
・平均事業収入(百万円)→193,928

この市場は隙間を埋めている印象を受けます。お祭りや食べ歩き場所など、合ったら食べようといった形で消費されている印象です。また、自宅で一緒に作り食べる事を楽しむといったニーズも大きいので、お店で食べようという動機創りを作る事はそもそも難しい可能性があります。

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【13位】持ち帰り飲食サービス業

第13位は持ち帰り(テイクアウト)飲食サービス市場です。

以下に、持ち帰り飲食サービス市場の概要をまとめてみました

持ち帰り飲食サービス市場について
・事業店舗総数→9,253店舗
・平均従業員数→60,961人
・平均売り上げ(百万円)→355,756
・平均事業収入(百万円)→353,936

配達・飲食サービスと違う二毛作となるビジネスモデルではないため売り上げは中々上がっていかない印象です。しかし、お店の中では提供する商品が作れれば良いので、間取りを小さくする代わりに、立地を良くするといった選択を取る事が可能です。

そのため、マーケティング次第では安定して店舗展開ができる分野です。

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【14位】ハンバーガー店

第14位はハンバーガー市場です。

以下に、ハンバーガー市場の概要をまとめてみました

ハンバーガー市場について
・事業店舗総数→4,611店舗
・平均従業員数→139,656人
・平均売り上げ(百万円)→510,272
・平均事業収入(百万円)→508,181

ハンバーガー市場は店舗数に対し、売り上げが立っている事が分かります。また、店舗に対する従業員数の割合も低いので、利益率も高い印象を受けます。そのため、ハンバーガーの種類などでUSPを取る事ができれば、新しい店舗を出したとしても伸びていける市場です。

【15位】料亭

第15位は料亭市場です。

以下に、料亭市場市場の概要をまとめてみました

料亭市場について
・事業店舗総数→673店舗
・平均従業員数→5,503人
・平均売り上げ(百万円)→36,189
・平均事業収入(百万円)→30,732

料亭はあまり多店舗展開をしている印象がありません。恐らく、経営をする上で最も大切なのが、料理人の腕であり、何店舗に同じ料理人を置く事ができないので、そもそも多店舗展開にはあまり向いていない市場なのかもしれません。

まとめ

最後に今回紹介した内容をまとめました。

  • 飲食店の店舗数ランキングTOP10
  • 飲食店の店舗数ランキング10位以下
  • 居酒屋の店舗数が多い(まとめ)

今回の記事を参考に、どのような市場に参入していこうかの判断材料になれば幸いです。


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