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美容室を運営していくと、集客のための広告費について悩むことも多いでしょう。
特に検索・予約サイトなどにかかる集客コストは、経営状態によっては大きな負担になります。
本記事ではそんな美容室の広告費について、相場や正しい使い道を徹底解説し、効果的な広告手法をお伝えします。
検索・予約サイトの比較や、集客をする上での注意点なども解説しますので、美容室の集客に悩んでいる方は是非参考にしてください。
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美容室の広告費相場は売上の10~15%
美容室の広告費相場は、売上に対しておおよそ10〜15%と言われています。
東洋経済新聞社が上場企業920社に対して行った調査『広告比率が高い200社ランキング』によると、売上高に占める広告宣伝費の割合は平均3.5%で、このことから美容業の広告宣伝費は比較的高いと言えるでしょう。
また厚生労働省の調査から、美容室の売り上げに関して以下のことがわかります。
売上高 | |
---|---|
総数 | 11,537,000円 |
個人経営 | 7,908,000円 |
株主会社・有限会社 | 38,643,000円 |
上記の調査から、美容室における1ヶ月の広告費相場は個人経営では70〜100万円、株式会社・有限会社では386〜579万円ということが分かります。
【無料あり】美容室で広告費をかけずに宣伝する5つの方法
上記のように美容室を運営する上では、大きな額の広告費がかかります。
しかし、工夫次第では、広告費をかけずに美容室を宣伝することも可能です。
- 店頭に看板やポスターを設置する
- Googleマイビジネスに登録する
- SNSを使ってWeb集客・宣伝する
- 交換広告をする
- 顧客の紹介で宣伝する
上記5つの方法について、以下で詳しく解説します。
①店頭に看板やポスターを設置する
店頭に看板やポスターを設置するのは、近隣住民からの認知度を高めるのに適した方法です。
立地条件の良い美容室でも、2階以上の店舗だと通りすがりの人に認知してもらいにくくなるため、看板などで宣伝することで認知してもらいやすくなります。
またポスターや看板にQRコードを掲載すれば、自店のウェブサイトやポータルサイトへ簡単にアクセスでき、広告の宣伝効果が高まるでしょう。
②Googleマイビジネスに登録する
Googleマイビジネスとは、Googleマップ上の店舗情報を管理できるツールです。
Googleマイビジネスの特徴や登録するメリットは、以下のようになっています。
- 営業時間や住所などの正確な情報を、Googleマップ上に載せることができる
- SNSの情報もGoogleマップ上に載せることができる
- 店舗の特徴などを記載できる
Googleマップ上に店舗の詳細情報を載せれば、「地名 + 美容室」で検索した人にも店舗のことをより詳しく・正確に伝えることができ、来店のきっかけになります。
Googleマイビジネスの料金はいくら?有料サービスから無料で使えるサービスまで徹底調査!③SNSを使ってWeb集客・宣伝する
SNSを効果的に利用すれば、非常に効率よく集客できます。
美容室の宣伝に適しているSNSは「Instagram」「Twitter」「Facebook」「LINE」などです。
SNSによって主な利用者層が異なるため、自店の顧客層やターゲット層に合わせて利用するSNSを選ぶと良いでしょう。
LINEやInstagramの活用方法については、以下の記事も参考にしてください。
美容室のLINE公式アカウント(LINE@)は費用0円で可能?活用時のメリット・デメリットを紹介 インスタグラムの店舗アカウントで知名度アップ!開設・設定方法〜集客のコツまで紹介④交換広告をする
交換広告とは、親和性の高い業種や店舗と協力し、広告を交換する手法です。飲食店やアパレルショップに美容室の名刺を置いたり、美容室のチラシを置いてもらったりして、自分の店舗には協力してくれたお店のPRしたいチラシ等を設置します。
信頼関係により行えるため、自営業同士での交友関係を増やすことで交換広告を行えます。そのため、知り合いの方に声をかけてみると良いでしょう。
⑤顧客の口コミ・紹介で宣伝する
既存顧客に宣伝してもらうのは、自社で宣伝するよりも信用してもらいやすいというメリットがあります。
また顧客にSNSで宣伝してもらう場合、顧客SNSのフォロワーが多いほど宣伝効果も高くなります。
ただし宣伝方法によっては「ステルスマーケティング」を疑われてしまうなどのリスクもあるため、リスク管理を徹底した上で行うとよいでしょう。
【有料で効果的に】美容室でできる広告費を使った4つの集客方法
ここまで無料でできる宣伝方法を紹介しましたが、広告費をかけた方が効率良く集客できる部分も多いです。
美容室の集客において欠かせないものは、以下の4つです。
- 検索・予約サイトを利用しWeb集客する
- チラシを配布する
- 紙媒体に掲載する
- 自社のHPで集客する
上記3つの集客方法について、以下で解説します。
①検索・予約サイトを利用し集客する
昨今の美容業界では、検索・予約サイトの活用を行うと効果的に集客できるケースも存在します。
検索・予約サイトは全国の美容室・サロンなどを一括で検索でき、具体的には以下のサイトがあります。
HOT PEPPER Beauty | 楽天ビューティー | minimo | |
---|---|---|---|
料金 | 要問い合わせ | 【月額料金:0円】 【成果報酬型】 施術料の10%+税/件 電話予約1,000円+税/件 +電話転送システム料 300円(税別)/月 +成果通話料 30円(税別)/分 | 【掲載料金:0円】 施術料金1〜2,200円の場合:440円(税込み) 施術料金2,201円以上の場合:660円(税込み) |
特徴① | 年間ネット予約数1億件以上、ヘアサロン8,000万件以上、会員数3,500万人以上。 | 総アカウント数1億人以上の楽天会員へ集客できる。 | スマホだけで掲載作業ができ、最短5分で店舗情報を掲載できる。 |
特徴② | お店の規模や営業状況などに合わせて、適したプランをシミュレーション、提案してくれる。 | 利用料金は成果課金型で決まり、固定費がかからないため、無駄な広告費がかからない。 | 利用者の9割が10〜20代の女性で、若年女性をターゲットとしている店舗におすすめ。 |
特徴③ | ネット予約の内容をレジに同期できる「サロンボード(SALON BOARD)」機能により、店舗運用を効率化。 使い方は年中無休のヘルプデスクがサポート | 楽天グループの男女比は「女性59.5%:男性40.5%」で、男性の集客にも効果的。 | 成果料金型で、利用料金も安いため、広告費をあまりかけずに利用できる。 |
上記のようなサイトを活用すると、宣伝からキャンペーン・クーポン配布、予約システムなどを一元管理できるため便利に利用可能です。
3つの検索・予約サイトについて、順番に見ていきましょう。
①HOT PEPPER Beauty
HOT PEPPER Beauty | |
---|---|
料金 | 要問い合わせ |
特徴① | 年間ネット予約数1億件以上、ヘアサロン8,000万件以上、会員数3,500万人以上。 |
特徴② | お店の規模や営業状況などに合わせて、適したプランをシミュレーション、提案してくれる。 |
特徴③ | ネット予約の内容をレジに同期できる「サロンボード(SALON BOARD)」機能により、店舗運用を効率化。 使い方は年中無休のヘルプデスクがサポート |
「HOT PEPPER Beauty」は、美容業界最大手の検索・予約サイトで、会員数は3,500万人以上、年間のネット予約件数は1億件以上にのぼります。
検索・予約機能のみならず、クーポン情報を掲載したり、予約情報をレジに同期する機能もあり、豊富な機能によって店舗運営を効率化できるのが特徴です。
掲載すれば多くの人に見てもらえる可能性がある一方、49,000店以上の美容室が掲載しているため、他店舗に埋もれてしまうリスクもあります。
- 会員数が多く、掲載すれば多くの人に見てもらえる可能性がある
- 機能が豊富で、店舗運営を効率化できる
- 料金プランが豊富で、店舗規模や運営状況などによって最適なプランを提案してくれる
②楽天ビューティー
楽天ビューティー | |
---|---|
料金 | 【月額料金:0円】 【成果課金型】 施術料の10%+税/件 電話予約1,000円+税/件 +電話転送システム料 300円(税別)/月 +成果通話料 30円(税別)/分 |
特徴① | 総アカウント数1億人以上の楽天会員へ集客できる。 |
特徴② | 利用料金は成果課金型で決まり、固定費がかからないため、無駄な広告費がかからない。 |
特徴③ | 楽天グループの男女比は「女性59.5%:男性40.5%」で、男性の集客にも効果的。 |
「楽天ビューティー」はネット通販大手の楽天が運営する検索・予約サイトです。
「成果課金型」のため固定費がかからず、実際に予約が成約した時のみ料金がかかるため、広告費を抑えることができます。
また総アカウント数1億以上の楽天会員に対して集客できるため、効率よく集客できるのも魅力です。
- 成果課金型で月額料金がかからないため、低コストで導入できる
- 総アカウント数1億人以上の楽天会員へ集客が可能
- 男性の会員比率も多いため、男性向けサロンにもおすすめ
③minimo
minimo | |
---|---|
料金 | 【掲載料金:0円】 施術料金1〜2,200円の場合:440円(税込み) 施術料金2,201円以上の場合:660円(税込み) |
特徴① | スマホだけで掲載作業ができ、最短5分で店舗情報を掲載できる。 |
特徴② | 利用者の9割が10〜20代の女性で、若年女性をターゲットとしている店舗におすすめ。 |
特徴③ | 成果料金型で、利用料金も安いため、広告費をあまりかけずに利用できる。 |
minimoは、モデル募集をしている美容師とモデルを繋げるツールとして誕生し、現在は美容室の検索・予約サイトとして運営しているサービスです。
特徴は利用者の9割が10〜20代の女性という点で、若年層にアプローチしたい美容室には特におすすめできます。
また固定費がかからず、利用料金も比較的安いため、広告費をかけたくない美容室にもおすすめです。
- 10代〜20代の女性が利用者の9割を占めているため、若年女性にアプローチできる
- 掲載費がかからず、成約した際の料金も比較的安いため低コストで利用できる
- スマホだけで掲載作業ができ、パソコンが苦手な方でも手軽に利用できる
②チラシを配布する
チラシのポスティングは、地域住民に認知してもらうために効果的な集客方法です。チラシを作成する場合はデザイン料や印刷代がかかり、ポスティングを外部委託する場合はその料金もかかります。
またクーポンを付ける場合はその費用もかかるため、費用対効果を考えながら配布枚数や配布エリアを考えると良いでしょう。
電子チラシ(デジタルチラシ)とは?電子チラシの作り方から効果まで徹底調査!③紙媒体に掲載する
新聞や雑誌などの紙媒体に掲載するのも、オーソドックスな集客方法です。
全国紙の場合は自店を広く知ってもらえますが、Web広告と比べると掲載料が高額なのがネックでしょう。
雑誌に掲載する場合、安くても50万円、高いものだと270万円ほどになりますので、こちらも費用対効果を考えて掲載依頼をしましょう。
④自社のHPで宣伝する
自社の公式サイトは自由度が高いため、店舗ごとの方針に合わせて自由に宣伝できるのがメリットです。
自社のHPで宣伝を行う場合、SEO対策をし「より多くの人に見てもらうための工夫」が必要になります。
またサイトデザインなども重要となるため、こうした対策を考慮すると結果的にコストがかかってしまうこともありますが、顧客に向けて店舗の営業状況やお店の雰囲気を伝えられるため、リピート率向上に繋がるでしょう。
美容室の広告費を削減する際の3つのポイント
上記のような検索・予約サイトを使えば効果的に集客ができますが、競合他社も多いため、使い方には工夫が必要です。
広告費をムダにしないために、美容室が意識すべきポイントは以下の3つです。
- 費用対効果を検証する
- ターゲットに合わせた宣伝方法を考える
- パブリシティ権に注意する
上記3つのポイントについて、下記で詳しく解説します。
①費用対効果を検証する
どの宣伝方法にどの程度のコストをかけ、どの程度効果があったのかを分析するのは必須です。
SNS運用なども作業時間には賃金が発生しているため、どの程度の時間をかけて、どの程度集客に効果があったのかを検証する必要があります。特に下記を利用しているなら、今一度金額と顧客数の割合を計算してください。
- 美容室用のポータルサイト(ホットペッパービューティー等)
- 有料広告の配信(リスティング・SNS広告・順広告など)
費用対効果をしっかりと検証しながら、コストをかけるべき部分とそうでない部分を明確化し、ムダなコストを削減していきましょう。
②ターゲットに合わせた宣伝方法を考える
美容室の立地条件や顧客層などによって、効果のある宣伝方法は異なります。
例えば20代向けの美容室にもかかわらず、新聞に広告を出してもあまり効果は期待できません。
ターゲットに合わせてSNS運用をメインにしたり、紙媒体をメインにしたり、SNSの中でも特定のものに注力したりと、宣伝方法を考えることも重要でしょう。昨今では、美容室で働くスタッフがインフルエンサーになり、集客につなげる手法もあります。メインのターゲットがどこかを見定め、宣伝をしていきましょう。
インスタの美容師ランキング10選!美容室がインフルエンサーを生み出すコツも解説③パブリシティ権に注意する
パブリシティ権とは、有名人がもつ顧客吸引力や影響力を、他者に無断で使用させないようにする権利です。
美容室においては、芸能人の画像を無断で使用して「こんなヘアスタイルができます!」と提案したり、何の関係もないモデル画像を使用して自社製品の宣伝をすることは、パブリシティ権の侵害にあたります。
パブリシティ権の侵害が認められると、損害賠償が請求されたり、美容室への信用を大きく傷つけることになりますので、注意しましょう。
広告費を効果的に使って美容室を宣伝しよう
本記事では美容室の広告費について、使い方のポイントや注意点などを解説しました。
- 美容室の広告費相場は売上の10〜15%で、他業種よりも高い
- SNSなど無料でできる広告だけでなく、検索・予約サイトなどにコストをかけることも必要
- 集客をする際には、費用対効果やターゲット、パブリシティ権に注意する
上記の点を考慮しながら集客をすれば、必要以上にコストをかけることなく、ターゲット層に対して的確に集客をかけることができるでしょう。
本記事が、費用対効果が高く効果的な集客をするための参考になれば幸いです。
\ Instagramの運用でお困りなら… /
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