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「ネイルサロンの材料費や水道光熱費の相場は平均どのくらいだろう」
「自社の経費がかかりすぎているからコストカットしたい」
このような悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ネイルサロンの水道光熱費の相場と経費を調節する方法を紹介します。
自宅でネイルサロンを運営している人やこれからネイルサロンを開業したい人、既に複数の店舗を運営している人はぜひ参考にしてください。
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ネイルサロンの運営維持にかかる4つの費用と平均相場
ネイルサロンの営業には、月3万円~25万円の運営・維持費用がかかるといわれています。
かかる運営費用はざっくりと以下の4つです。
- 家賃
- 水道光熱費
- 材料費
- 人件費
それぞれについて、1つずつ詳しく解説します。
家賃
実店舗を構えてサロンを運営していくには、家賃は必ずかかってくる費用です。月の家賃の目安は、売上高の10%が一般的とされています。
この10%の数値を超えてしまうと、維持していくのが困難だと思っておいてよいでしょう。家賃は固定として常に払い続けないといけません。物件を借りる時に、毎月払い続けられるかを考慮して探すようにしましょう。
水道光熱費
ネイルサロンでは電気・水道を利用するため、水道光熱費も運営費用としての一部です。月にかかる費用は、売上高の1%〜5%程度が相場といわれています。
もし、売上が100万円の店舗であれば1万円〜5万円に収まっておけば妥当でしょう。美容院などと比較して、それほど費用がかからないのはネイルサロンのメリットでもあります。
材料費
ネイルサロンの施術には、ストーンやカラージェルといった材料が必要です。
月の材料費は売上高の3~10%が目安ですが、どういったサービスを提供するかで変わってくるので一概には言えません。
ただし、材料費は原価の一部となってくるので、水準値をあまりにも超えてしまうと経営が圧迫されてしまいます。
かかる材料費を計算して、お客さんに提供する価格帯は設定するようにしましょう。
人件費
大きな規模で店舗を運営する際にはスタッフを雇う必要があるので人件費がかかってきます。月の人件費は売上高の40~45%が目安です。個人サロンでスタッフを雇わず営業する場合でも、人件費の中に自分の給料は入れておくようにしましょう。
利益として残った金額から自分の給料を計算すると、毎月の見込み売上に誤差が生じてしまいます。長くネイルサロンを運営していくためには、自分もスタッフの一員として数字の計算をしておくことが大切です。
この他にも、事業を拡大する際には「広告費」や「宣伝費」などが必要になってきます。
家賃・水道光熱費・材料費・人件費は必ずかかる経費として計算し、その中から集客力を高める費用を利益から作っていく工夫をしていきましょう。
ネイルサロンにかかる経費(費用)を節約・削減する3つの方法
ここからは、ネイルサロンにかかる経費を節約・削減する3つの方法を紹介します。以下の3つです。
- 材料の仕入れ先を変える
- 水道光熱費を抑える
- 人件費・交際費等を削減する
それぞれ、具体的な節約方法を紹介しています。すぐに始められる方法や大幅にコストカットできるやり方もあるので、ぜひ参考にしてください。
①材料の仕入れ先を変える
材料の仕入れ先を上手く選ぶことで費用を抑えることが可能です。具体的な節約方法は以下の通りです。
- ネイル専門店から材料を仕入れる
- プロ向けの卸問屋から材料を仕入れる
それぞれの節約方法について順番に解説します。
ネイル専門店から材料を仕入れる
ネイル専門店の場合、パーツの種類が豊富でコストを抑えて材料を揃えることができます。
必要な分だけ少量ずつでも購入できるのもメリットの1つです。
個人サロンとして経営しているなら、お客さんの予約に応じて購入したりと、在庫を余分に抱えずコストを抑えられることにも繋がってくるでしょう。
プロ向けの卸問屋から材料を仕入れる
プロ向けの卸問屋の場合、利用するにはネイリストの資格が必要で一般客は購入することができません。
有名ブランドの品揃えが豊富で、大量に購入することでコストを抑えたり、在庫にない材料を取り寄せやすいことがメリットとして挙げられます。
大きな規模の店舗で運営している場合や常時お客さんでいっぱいのサロンだと、ネイリストの資格を取得して卸問屋を利用する方が費用を抑えやすいでしょう。
②水道光熱費を削減する
水道光熱費を節約する方法は以下の4つです。
- エアコンの使い方を工夫する
- 照明をLEDに変える
- 電気会社を乗り換える
- 経費として計上する
ネイルサロンにかかる水道光熱費の大部分は電気代で、具体的には常時稼働しているエアコンとスポットライトが挙げられます。
利益を増やしていくために、電気代が無駄にかかっていないか、抑えられる工夫ができているかを見直してみましょう。
エアコンの使い方を工夫する
エアコンの使い方を工夫して、少しでも節約できる方法がないか探してみましょう。
節約できる工夫は、具体的に以下のような方法があります。
- 室外機にミストをかける
- 自動運転で稼働させる
- メンテナンスを定期的にする
お客さんが快適な空間と感じられる室温のまま節約することが工夫の1つです。
夏場で節約のために「エアコンの設定温度を少し上げておこう」とするのは、お客さんの満足度が単純に下がってしまうだけで工夫とは言えません。
室外機にミストをかけたり、メンテナンスを定期的に行うことにも費用がかかってしまいます。ただし、長くお店を運営していくために、どちらが費用を抑えることができているかがポイントです。
長期的に考え、エアコンでどのくらい費用がかかっているかを計算しておきましょう。
照明をLEDに変える
照明をLEDに変えてスポットライトの費用を抑えることも工夫の1つです。
水銀灯と比較すると、LEDは電気代を80%削減することができます。
スポットライトは施術の際に常時使う設備であり、この費用が抑えることができるのはかなり大きいです。
LEDの方が寿命としても4倍以上と使用できる時間が長く、最初に準備する費用は若干高くなりますが、長いスパンで考えるとコストパフォーマンスは高まってくるでしょう。
電気会社を乗り換える
利用している電気会社の料金を見つめ直して乗り換えを視野に入れつつ考えてみましょう。
2016年から電力の自由化がはじまり、電気代を自由に決めることが可能になりました。
今の電気料金がどのくらいかかっているかを計算して、今よりも安い電気代で提供している会社があれば乗り換えてみるのも1つの手段です。
店舗・飲食店の電気契約を見直したい方へ!乗り換え前に知っておきたい電気契約の種類〜節約方法経費として計上する
自宅でネイルサロンを運営しているのであれば、水道光熱費の勘定科目で経費として計上すれば節税することができます。個人で経営している場合は、忘れずに計上するようにしましょう。
もし自宅でサロンをしている人は、按分計算をして計上しないといけません。
プライベートとして個人が使用している分と、事業としてサロンで使った費用を毎月計算して帳簿に記載しておくことが必要です。
③人件費・交際費等を削減する
人件費・交際費等を削減する方法も1つの方法です。スタッフを雇っている場合は、解雇する動きを取ったり、個人の報酬を下げたりすると、節約に繋がります。さらに、交際費や福利厚生費など自由に使ってしまう経費があるのであれば、優先的に削減することも重要です。
というのも、雇用主と雇用者でよく話し合いをせず、急にスタッフを解雇すると不当解雇につながり、法律違反になる可能性もあります。基本的には、交際費や雑費、福利厚生費などの支出を減らしてくようにし、急な解雇は、最終手段として考えるようにしましょう。
水道光熱費のコストを節約する際の2つの注意点
水道光熱費などコストを節約する際の注意点を2つ紹介します。
- 費用が利益に見合うかどうか
- サービスの低下につながらないかどうか
一概に節約できれば良いということではありません。
注意点の2つについて、それぞれ解説します。
①費用が利益に見合うかどうか
コストカットするために設備を導入する費用が利益に見合うかどうかを確認しておきましょう。
上で紹介したエアコンやスポットライトのコストカットをする場合、どうしても別に費用がかかってしまいます。
- 個人サロンで完全予約制の場合、お客さんが来店する時間帯が決まっていて稼働時間が少ない
- 店舗の規模が小さく客数に限りがあり、売上の限度が決まっている
上のような場合、設備導入の費用の方が大きくなってしまう恐れがあります。
コストカットをすることによって、利益が費用よりも高くならないと意味がありません。
自分のサロンの規模や客数、売上などを計算した上で設備の導入や節約方法を工夫しましょう。
②サービスの低下につながらないかどうか
コストカットすることだけを考えて、肝心のサービスが低下してしまわないようにしましょう。
- お客が快適にネイルを施術してもらうためには、エアコンや空調は必須
- スポットライトなど設備のクオリティを下げると、綺麗な仕上がりにならない恐れがある
費用を抑えることはもちろん大切ですが、一番はお客さんにより良いサービスを提供して満足してもらうことです。
コストカットは1つの工夫であり、ネイルサロンを経営するための目的ではありません。
経営が厳しくなってきた時、多くの人は節約をして無駄を削ることを一番最初にしてしまいます。
お店が提供するサービスが低下しないかを確認して、コストカットに努めるようにしましょう。
まとめ
ネイルサロン運営でかかる費用を計算して、今一度コストカットができる部分があるかを見直してみましょう。水道光熱費の目安が売上の1%と解説しましたが、この数値を0.1%抑えるだけでも大きな利益を生み出せます。
その費用を宣伝広告費にかけることで、集客力アップのきっかけになるかもしれません。新たな設備を導入することで、サービスの向上にも繋がっていくでしょう。
ただし、経費削減でマイナスになることだけは避ける必要があります。無駄がないか、設備を導入することでコストカットできるか、そしてサービスの低下に繋がっていないかを踏まえながらコストカットをする工夫を考えてみてください。
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