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美容室を開業しようと考えると、月々の水道光熱費について疑問や不安が出てくるでしょう。そこで本記事では、美容室を運営するうえで発生する、月々の水道光熱費について解説します。
1ヶ月の相場はもちろん、経費の細かな分類や節約方法なども解説しますので、これから美容室を開業しようと考えている人は是非参考にしてください。
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店舗オーナーによくある経費のお悩みは以下の通りです。
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美容室の経費とは
美容室を経営していく上では、様々な経費が発生します。
店舗の家賃はもちろん、水道光熱費やシャンプー・パーマ剤などの材料費、シザー(ハサミ)などの道具代もかかるでしょう。
ひとつひとつ考えるときりが無いように思えますが、こうした経費はいくつかに分類することができます。
経費の分類について知っておくだけでも、店舗運営にかかる費用などを把握しやすくなるでしょう。
美容室店舗運営にかかる経費
経費は「固定費」と「変動費」に分けることができます。
- 固定費
→家賃、水道光熱費、人件費、シャンプー代などの材料費、通信費など - 変動費
→ハサミなどの消耗品費、保険料、販促・広告費など
上記のように経費を「固定費」と「変動費」で分けるだけでも、美容室運営にどの程度の費用がかかるか明確になるでしょう。
また、美容院には「三大経費」と呼ばれる経費があります。
- 家賃
- 仕入れ費
- 返済
上記の三大経費は、美容室運営にかかる経費の中でも特に大きな割合をしめるものです。「家賃」は、売上の10%程度が相場とされています。
美容室の収容人数や見込み客の人数などから売上予想をたて、予想額の10%程度の家賃となる物件を探すと良いでしょう。
「仕入れ費」に関しては、客数が増えて売上が上がるほど連動して上がります。ですのであまり節約しようとはせず、無駄のない仕入れを心がければ十分でしょう。
「返済」は、開業資金などを借り入れた場合の返済金を指します。この返済が滞ると店舗の信用問題にもなってしまいますから、堅実な返済計画を立てておく必要があるでしょう。
美容室の経費リスト|簡単に確定申告ができるサービスも紹介美容室の水道光熱費は固定費に入る
美容室の水道光熱費は、固定費に分類されます。
この水道光熱費を細かく分類すると、以下のようになります。
- 水道費
→シャンプー台で使う水など - ガス代
→給湯器など - 電気代
→エアコン、照明、ドライヤーなど
上記の水道光熱費は、お客様がどのくらい入るか、お店の大きさはどの程度かなどの条件によって異なります。
それでは「水道費」「ガス代」「電気代」の各経費について、1ヶ月の相場を下記で解説します。
水道代
美容室の水道代は、1ヶ月おおよそ8,000円前後が相場です。水道代はシャンプー台で使う水の料金などが主となります。
そのためお客様が増えたり、お店の敷地面積、シャンプー台の数によっても上下しますので注意してください。
ガス代
美容室のガス代は、1ヶ月おおよそ10,000円前後が相場です。ガス代はシャンプーをする際に使うお湯を沸かすために発生します。
美容室は他業種に比べると、シャンプーなどでお湯を使う回数も非常に多いため、ガス代も少なからずかかる傾向にあります。
電気代
美容室の電気代は、1ヶ月おおよそ30,000円前後が相場です。電気台は、エアコンやドライヤー、照明、シャンプー台(リクライニング)など様々な部分でかかってきます。
中でも大きいのはエアコン代です。1ヶ月のエアコン代について、15坪程度(49.5㎡)の店舗で想定すると以下のようになります。
- 1日8時間、30日営業
- 5馬力のエアコンを使用
- 定格消費電力:3.6kWh
- 1kWhあたりの電気料金:17円
【1時間あたりのエアコン代】 - 3.6(kWh)×17(円)×1(時間)=61.2円
【1ヶ月のエアコン代】 - 61.2(円)×8(時間)×30(日)=14,688円
上記のように、エアコン代だけで1ヶ月15,000円ほどかかります。
また上記は5馬力のエアコンを例にしましたが、店舗の大きさや気温の変動によって、さらに高額な電気代になることもあるでしょう。
そして電気代はエアコン代だけではありません。ドライヤーやパーマに使用する促進機、照明、冷蔵庫、照明など様々なものに電気代はかかります。
そのため1ヶ月にかかる電気代の合計としては、おおよそ30,000円前後となるのです。
美容室の水道光熱費の節約・削減方法
上記のように美容室では様々な形で水道光熱費が発生します。
水道光熱費の相場を合計すると、1ヶ月でおおよそ50,000円前後かかることとなり、経費としてはかなり大きい額であることが分かりました。
水道代やガス代、電気代の節約を心がけると年間で数万円の経費削減に繋げられます。そのため、開業したばかりの美容室オーナーは水道・光熱費の節約を心がけておくようにしましょう。
ここからは、下記3つの削減方法について具体的に紹介します。
- 水道代
- ガス代
- 電気代
順番に見ていきましょう。
水道代の節約方法
水道代の節約方法は下記の通りです。
- シャワーヘッドを変える
- 節水業者へ依頼する
シャワーヘッドを変える
美容室用のシャワーヘッドには最大50%まで節水効果のあるシャワーヘッドもあります。仮に月に5000円が水道代であれば、50%節約できると年間で約3万円の金額を節約可能です。
また、販売している商品の中にでは、水流が細かく、肌触りの良いシャワーヘッドもあるため、顧客の満足度を下げずに節水効果を期待できる商品もあるでしょう。
シャワーヘッドの中には、残留塩素を取り除くタイプや軟水にできるタイプもあり、顧客のニーズにさらに応えられます。節水効果だけでなく、豊富な水の種類を提供できるシャワーヘッドを活用しましょう。
節水業者へ依頼する
節水業者へ依頼するのも美容室の水道代を節約する方法の1つです。通常の水道会社を利用するよりも15%〜30%以上削減できる業者もあり、美容室の規模によっては、年間で10万円以上の削減も期待できるでしょう。
また、業者によっては数ヶ月無料キャンペーンを実施しています。契約している水道会社との料金を比較して、コストカットできそうな業者へ依頼しましょう。
ガス代の節約方法
美容室のガス代の節約方法は以下の通りです。
- 使用するシャンプー台を減らす
- ガス会社を変える
順番に見ていきましょう。
使用するシャンプー台を減らす
普段から使用するシャンプー台の使用頻度を減らすとガス代の節約に繋げられます。
合わせて、別のガスを活用している機器の定期的なメンテナンスやガスタンクやガスボンベなどの見直しも行いましょう。
ガス会社を変える
ガス会社の変更もおすすめです。特にプロパンガスの場合、ガス代を抑えられる業者もあります。
さらに、電気代等でセットプランを提供している業者もあるため、契約している会社と見合わせてみましょう。
また業者によっては、セットプランもあり、電気代と合わせて安く済ませられる場合もあるため、いくつかの業者で契約内容を見てみてください。
電気代の削減方法
美容室の電気代を削減する方法は以下の2つです。
- 照明をLEDにする
- 電力会社を変える
順番に見ていきましょう。
照明をLEDにする
照明をLEDにすることも大切です。LEDは通常の白熱電球と比べ、年間の電気代を数1000円近く削減できます。下記をご覧ください。
LED電球と白熱電球を1日8時間利用した場合の年間金額比較
- LED電球:約660円/年=7.3W/1000k×2920時間×31円(日)
- 白熱電球:約5,430円/年=60W/1000k×2920時間×31円(日)
年間で4000円以上の金額の節約に繋がり、10年で見ると4万円にも金額に差が出ます。そのため、LED電球に変えて、節約を実践してみるのを検討してみてください。
また、こまめに節電を意識しておくと、トータルの電気代を減らすことにも繋がるため、電球を変える以外にも常に節電を念頭に置きながら営業しましょう。
電力会社を変える
電力会社を変えることも検討してみましょう。電力会社によっては、電気料金が安くなるプランも用意されており、個人の美容室を展開する方にもお得な契約に変更可能です。
空調や照明、ドライヤー、パーマ機器など美容室ではさまざまな電気器具を使うため、電力会社を切り替えることで10%〜30%までコストを削減できるでしょう。また、電力の小売全面自由化がスタートしているため、新電力等のプランへ乗り換えるとさらに電気代の削減になる場合もあります。
美容室店舗での電気契約を見直したい方は下記記事をご覧ください。
店舗・飲食店の電気契約を見直したい方へ!乗り換え前に知っておきたい電気契約の種類〜節約方法まとめ
本記事では、美容室の水道光熱費について、相場や節約方法などを解説しました。サービスレベルは保ったまま、美容院の水道光熱費を節約する方法はあります。
電気料金やガス料金に関しては、使用量などに合ったプランに契約変更することで、費用を抑えられる可能性があります。
これから美容室を開業しようと考えている人はもちろん、既に美容室を経営されている方にとっても、本記事がなにかの参考になれば幸いです。
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