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「カフェの開業をするのにあたって資格は必要?」
「どんな資格が必要なのか知りたい」
カフェの開業を検討している人の中で、このようにお悩みの人は多いと思います。
実は、カフェの開業に必要な資格は2つだけです。
必須の資格2つに加えて、取っておくと役立つ資格を5つ紹介します。
将来カフェの開業を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
「飲食店の開業を検討している」
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カフェの開業に必須な2つの資格
カフェの開業に必須な資格は2つです。
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
以下で詳しく説明します。
①食品衛生責任者
カフェの開業を行う場合、必ず食品衛生責任者を置かなければなりません。
食品衛生責任者とは、衛生管理を行い、お客様に安全な食べ物を提供するための知識を持った人を指します。
取得方法 | 食品衛生責任者養成講習会を受講し修了証書を受け取る |
受講料 | 教材費を含めて1万円※自治体による |
資格取得までの期間 | 約6時間 |
食品衛生責任者の資格は、17歳以上であれば講習を受講することで誰でも簡単に取得できます。自治体によっては「高校生は受講不可」としていますので確認が必要です。
- 衛生法規
- 公衆衛生学
- 食品衛生学
講習会は上記の3つに分かれており、衛生法規に約2時間、公衆衛生学に約1時間、食品衛生学に約3時間の合計6時間ほどで取得できます。講習を受けてもらった修了証書はお店の営業許可申請をする際に必要のため、大切に保管しておきましょう。
栄養士、調理師、製菓衛生師などの免許を持っている方は、申請のみで資格の取得が可能です。
②防火管理者
防火管理者は収容人数が30名を越える場合に必要な資格です。店舗の述べ面積が300平米未満の場合は乙種、300平米以上の場合は甲種と種類が分かれます。
収容人数が30名以下の場合は防火管理者の資格を得る必要はありません。防火管理者乙種、甲種の資格取得についての方法や受講料、資格取得までの時間は以下の通りです。
防火管理者(乙種)
取得方法 | 日本防火・防災協会主催の講習(乙種)を受講 |
受講料 | 7,000円 |
資格取得までの時間 | 約5時間 |
防火管理者(乙種)は、収容人数が30名を超え、店舗の述べ面積が300平米未満の場合に必要な資格です。
資格取得に必要な時間は約5時間と、1日の講習受講で取得できます。
防火管理者(甲種)
取得方法 | 日本防火・防災協会主催の講習(甲種)を受講 |
受講料 | 8,000円 |
資格取得までの時間 | 約10時間 |
防火管理者(甲種)は、収容人数が30名を超え、店舗の述べ面積が300平米以上の場合に必要な資格です。
収容人数が30名以下のカフェでも、テナントビルに入居する場合で、テナントビル全体の収容人数が30名を超える場合は取得が必要となりますので覚えておきましょう。
防火管理者(甲種)の資格取得のための講習は約10時間、2日にかけて行われます。
飲食店の営業許可を取る方法|7つの必要書類〜取得までの流れを紹介カフェを開業したい人に役立つ5つの資格
続いて、必須ではありませんが、持っていると役立つ資格を5つ見ていきましょう。
- 調理師免許
- 栄養士免許
- JBA認定バリスタライセンス
- コーヒーインストラクター検定
- 酒類販売業免許
以下で詳しく説明します。
①調理師免許
カフェ開業に必須と思われがちな調理師免許は、実は持っていなくても問題ありません。
しかし調理師免許を持っていることで、調理技術だけでなく栄養、衛生の専門知識も有しているとの証明となるためお客様からの信頼を得られます。
- 2年以上の実務経験を積んだ上で調理師試験に合格し、免許を申請、取得する
- 調理師養成施設を卒業し、免許を申請、取得する
上記が調理師免許を取得するための2つの方法です。
調理師免許を取得することで、食品衛生責任者資格を申請のみで取得できるというメリットがあります。
②栄養士免許
主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の運営を行う栄養士もあると役立つ資格です。
- 2年生〜4年生養成施設へ入学
- 卒業
- 栄養士免許申請
- 栄養士資格取得
2年生〜4年生養成施設とは、専門学校・短大・大学を指します。栄養士はこれらの養成施設を卒業し、免許申請をした人が取得できる国家資格です。
栄養士の資格は必ず取得しなければならないものではありませんが、「健康的な食事」のようなコンセプトを持ったカフェを開業する場合、取っておいて損はないでしょう。
③JBA認定バリスタライセンス
バリスタとはコーヒーに関して幅広い知識や専門技術を持っているプロフェッショナルのことです。バリスタを名乗るのに特別な資格や免許は必要ありませんが、一定の技術がある者としてJBA(一般社団法人日本バリスタ協会)が認定するバリスタライセンスが存在します。
JBA認定バリスタライセンスは3つのレベルに分かれています。
- レベル1:基本的な知識や技術を身に付け、JBAが定める一定基準のエスプレッソコーヒーを抽出できる者
- レベル2:エスプレッソコーヒーの抽出における高度な知識や技術を身に付け、コーヒーに関わる水や牛乳の基本的な知識や、グラインダー/エスプレッソマシンの仕組みやそれらの調整技術についても知識を持つ者
- レベル3:JBAバリスタとして求められる高度且つ広範囲な知識や技術を身に付けている者
レベル1であってもライセンス試験の受験には、受験日時点でバリスタ(アルバイトでも可)として従事しているか、コーヒー関連企業に就業している、またはJBA認定校が別途開講するJBA認定のカリキュラムの必要課程を修了して1年未満の方であることが求められます。
- JBA認定校でスクールを受講(2日間)
- ライセンス試験の受験
- JBA認定バリスタライセンスの取得
コーヒーを専門的に扱うカフェなら、持っておくと役立つ資格です。バリスタの淹れるコーヒーとしてお店の宣伝にもなるでしょう。
④コーヒーインストラクター検定
コーヒーインストラクター検定とは、コーヒーの正しい知識の普及と技術の向上を図り、消費者が評価するコーヒーの生産と消費の促進・振興を目指すことを目的とした検定です。
業界や所属企業を問わず、コーヒーを愛飲されているすべての人を対象に受講・受験の募集をしています。
コーヒーインストラクター3級 | 3級学科講習会を受講し修了したもの |
コーヒーインストラクター2級 | コーヒーの対面販売に従事する方に求められる基礎的な知識・鑑定技術を習得した方 ※2級講習会・2級検定試験に合格必要 |
コーヒーインストラクター1級 | コーヒー製造業者に求められるプロとして必要な専門知識と鑑定技術を取得した方 ※1級講習会・1級検定試験に合格必要 |
コーヒー鑑定士 | ・商品設計 ・生豆鑑定 ・品質管理 それぞれの講習会試験に合格し3つのマスターを取得した方 |
コーヒーインストラクター1級・2級・鑑定士に関しては検定試験に合格が必要ですが、3級に関しては学科講習会を受講し修了すれば得られるため、まずは3級の取得から始めてみてはいかがでしょうか。コーヒー豆に関しての学びを深めたい方におすすめです。
カフェで提供するコーヒーを「自家焙煎」として売るときに、この検定を持っていると良いでしょう。
⑤酒類販売業免許
酒類販売業免許は、テイクアウトで酒類を販売する場合に必要な資格となります。
店内でアルコールを提供するのに対しては必要ありません。
- 税務署での事前相談
- 酒類販売管理研修の受講
- 書類の収集・作成
- 税務署への申請
- 免許通知書の交付
- 酒類販売の開始
酒類販売業免許の管轄は酒税法となるため、免許を得ずにテイクアウトでアルコールを提供してしまうと、酒税法違反となります。
1年以下の懲役または50万円以下の罰金
開業するカフェでアルコールをテイクアウトで提供したい場合は必ず酒類販売業免許を取得しましょう。
カフェ開業までの流れを解説!1年間の準備が必要
カフェ開業には1年間の準備期間が必要です。カフェ開業までの流れを見ていきましょう。
1.お店のコンセプトを決める | …開業12ヶ月前 |
2.事業計画を立てる | …開業11ヶ月前 |
3.物件探しをする | …開業8ヶ月前 |
4.資金調達をする | …開業5ヶ月前 |
5.実店舗の準備をする | …開業4ヶ月〜2ヶ月前 |
6.各種届出・手続きをする | …開業1ヶ月前 |
7.スタッフの採用・教育を行う | …開業1ヶ月前 |
8.宣伝活動をする | …開業2週間前 |
9.マニュアルを作成する | …開業2週間前 |
10.プレオープン | …開業1週間前 |
11.開業 |
カフェの開業は一朝一夕でできるものではありません。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
飲食店開業までの流れを徹底解説!準備や手続き方法も詳しく紹介カフェの開業に必要な資格は2つだけ
カフェの開業をするのにあたり、必要な資格は「食品衛生責任者」と、店舗の規模により「防火管理者」の2つです。それぞれ1日または2日の講習を受講すれば取得可能のため、開業予定の日にちから逆算して、取得するようにしてください。
そのほかご紹介した資格については必須のものではありませんが、あるとお客様からの信頼が得られたり、宣伝になったりと役立つ資格です。どのようなカフェを開業したいか、そのためにはどの資格があると良いかを考え、必要なものを取得していきましょう。
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