居酒屋の水道光熱費の目安は?削減する方法も解説

居酒屋 水道光熱費 アイキャッチ

「居酒屋の水道光熱費の相場はどのくらいだろう」

「水道光熱費の削減方法を知りたい」

このような悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。この記事では、居酒屋の水道光熱費の目安と削減する方法を紹介していきます。

ただし、経費削減だけを目的にしてサービスが低下してしまっては意味がありません。自分のお店で改善できる方法があるか、水道光熱費が高くなっている原因に当てはまることがないか、記事を読みながら1つずつ確認していきましょう。


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居酒屋営業にかかる費用の内訳

居酒屋営業には以下の4つの費用がかかってきます。

  1. 家賃
  2. 水道光熱費
  3. 材料費
  4. 人件費

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

家賃

家賃は、賃貸で実店舗を持つ際には必ずかかってくる費用です。月の家賃は売上高の10%が目安とされています。

10%の数値を超えてくる時は、経営が苦しくなってきたと思っておいた方が良いでしょう。家賃は固定費となり、開業後にコストを抑えることができません。

開業前に見込みとされる売上を計算し、毎月支払いができる費用で物件を借りることが大切です。

水道光熱費

居酒屋の営業は電気・水道代は欠かせない費用です。月にかかる水道光熱費は売上の5~10%が相場と言われています。

売上が月100万円の店舗であれば、5~10万円で抑えていかないと経営的に厳しくなってくるでしょう。水を流しっぱなしにしたり、不要な電気は使わないなど、当たり前のことを毎回行っていくことが最低限必要です。

材料費

料理を提供することがサービスの一環であるため、材料費は固定費のような形で必要になってきます。月の費用は売上の30%が目安です。

食材においては「原価率」と大きく関わってくるので、トータルで30%になるように価格帯を決めておく必要があります。

ただし、一概にすべてを30%にすれば良いというわけでもなく、20%もあれば50%の料理を提供することが重要です。原価率の高い集客商品を作って、高収益商品で利益を上げるといった工夫をしていきましょう。

人件費

店舗を効率的に運営するには、スタッフを雇うことは必須条件です。月の人件費は売上の30%が相場と言われています。

効率よくお店を回すためにスタッフを増やしすぎると、お店の経営は圧迫されていくでしょう。逆にスタッフを減らせばサービスの低下へと繋がり、客離れが起きてしまいます。

曜日や時間帯のデータからお客さんの量を計算して、シフト制でアルバイトやパートに出勤してもらうなど、人件費を抑える工夫が大切です。

その他の費用

事業を拡大するためには、広告費・宣伝費・HPの運営費用などが必要になります。月に掛かる費用は売上の10%が相場です。

宣伝広告には、毎月費用がかかるケースと単発で集客力アップのために行う2つがあります。なるべく毎月かかる広告宣伝費は抑える工夫を取り、集客に繋がっていないものは契約を切る決断も必要です。

定期的にアンケートを取るなどして、お店に来てくれた理由を明確化する経営努力をしていきましょう。

利益を増やすためには費用を削減する必要がある

居酒屋 経費削減 水道光熱費

新型コロナの影響で、売上の見通しが立ちづらい店舗も多いのが現状です。少しでも費用を削減して、利益を残すことが安定した経営に繋がります。

かかる経費として人件費と材料費が売上の半分以上をしめていますが、固定費であり削減することは難しいでしょう。

比較的削減しやすいのは変動費の1つである「水道光熱費」です。節約や設備を導入するなどしてコストカットの工夫をしていきましょう。

電気代は比較的簡単に削減できるが注意が必要

居酒屋 電気 光熱費

電気代については、設備のメンテナンスを行ったり、空調の運転方法を工夫することで経費削減ができます。

しかし、費用を気にするあまり空調を弱めたりしてしまうと、サービスが低下してしまう可能性があるため注意が必要です。

一番大きな費用がかかっているのはエアコンになりますが、お客さんに快適な空間を提供する設備は、経費削減のために弱めることはあまりおすすめできる方法ではありません。

見直せる電気代として、調理場で使用している電気類などがあります。

タオルウォーマーや不要な電気は必要のない時は消すようにしましょう。もう一つあるのが電気会社の乗り換えです。

2016年から電力自由化になったことで、電気会社を変えてより安いプランを選択することが可能になりました。他に安く電気を使える会社がないか探してみることも経費削減の方法の1つです。

居酒屋の水道代金が高くなってしまう2つの原因

居酒屋 水道光熱費 原因

居酒屋のような飲食店は、他業種とくらべて水道代が高くなってしまう傾向にあります。

  • 水漏れしている
  • 必要以上に水を使用している

それぞれについて、簡単に解説します。

水漏れしている

水をそれほど使っていないのに水道代が高い場合は、水漏れの可能性を考えてみましょう。

一見水漏れしてないように見えても、地中の配管で水漏れしているケースがあります。

水道メーターの「パイロット」という部分が激しく動いていると、水漏れしている可能性が大です。

こういった時は、水道会社など専門業者に依頼して確認してもらいましょう。

必要以上に水を使用している

一番多いのは、必要以上に水を使いすぎていることです。

居酒屋の場合、料理や洗い物、掃除など何かと水を使用する機会が多くあります。

ついつい洗い物の際に、水を出しっぱなしにしていることがないか今一度確認してみましょう。

水道料金の5つの削減方法

居酒屋 水道光熱費 削減

水道料金を削減するための5つの方法を紹介します。

  • 節水コマを使用する
  • 下水道代の減免申請をする
  • 食洗器の導入
  • 作業工程を工夫する
  • 水道代を把握する

それぞれについて、1つずつ詳しく解説します。

①節水コマを使用する

蛇口の内部についているコマを節水コマに変更するという方法です。

節水コマを使用することで約50%の節水効果があると言われています。

簡易的な節水コマなら数千円で購入可能で、自分で設置することも可能です。

飲食店向けの高圧洗浄機能がついたものもあり、設置する時は専門業者に依頼した方が良いでしょう。

お店の水道の形状によって取り付けができないことがあるので、知り合いなどに水道業者がいれば一度お店の水道設備を見てもらった方が確実です。

②下水道代の減免申請をする

下水道代の減免申請をすると水道代が減額措置されます。

飲食店は減免の対象となっている場合があり、各自治体によって違うので一概にどのお店も減額できるとは言えません。

下水道代の減免については、管轄内の水道局に確認してみましょう。

③食洗器の導入

業務用の食洗器は水の使用量が手洗いの約1/8だと言われており、大きな水道代の削減へと繋がるでしょう。

ただし、導入するには最低でも30万円、高くなると100万円を超えるものもあるので高額な費用がかかります。

安く抑えたいなら、リース会社を探して初期工事費用がかからない方法を探すのも1つの手です。

食洗器を導入する時の注意点として、売上が多いお店だと長期的な戦略が組みやすいので節約方法と言えますが、小規模な居酒屋で洗い物が多くないなら必要ないかもしれません。

お店の売上や規模、洗い物の量などを計算した上で導入を検討してみましょう。

④作業行程を工夫する

作業行程を見直すことで食器に油汚れが出ない工夫をすることができます。

また、決まった順番で食器を洗うことで作業効率が上がり、水を使用する時間を減らすことも可能です。

お客さんに料理を提供することだけに目が行きがちですが、洗い物は毎回行う必須業務でもあります。

どうすれば効率が下がらずに洗い物ができるか、汚れた食器を減らす方法があるかなど今一度見直してみましょう。

⑤水道代を把握する

水道代の明細書を普段から確認・把握して「見える化」を心がけておきましょう。

まずは、毎月の水道代を自分が把握しておくことが大切です。

そして節水できた%などはスタッフも分かるようにしておき、お店全体で節水できた成果を「見える化」してみましょう。

働くスタッフは「お店のお金だから」「そこまで変わらないだろう」と考え、節水を働きかけても行動に移さない人が中にはいます。

ただし、成果が数字として表れると「これだけ違うんだ」と分かるきっかけへと繋がってくるはずです。

節水が成果として出た時にはお店の責任者が感謝の言葉をかけるなどして、スタッフが共通認識を持っていけるようにしていきましょう。

居酒屋の営業にかかる費用を今一度見直してみましょう

居酒屋を営業するにあたってどれだけ費用がかかっているか、今一度見直してみましょう。

小さなことの積み重ねになりますが、お店全体で意識づけて経費削減に努めることが大切です。

固定費を削減するのは厳しいですが、ランニングコストとされる変動費は工夫してコストカットをすることができます。

長期的に居酒屋を営業していくと、1%の数字が大きな利益として変わってくるはずです。

まずは、水道光熱費をしっかりと把握し、設備導入や作業工程を考えながら無駄を少なくしていく工夫をしていきましょう。


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