バーの開業ガイド|売れる店の作り方や開業の手続き方法を解説

バー 開業 オープン

「バーを開業したいけど手続き方法が分からない」

「お客さんが集まる売上が多いバーを開業したい」

こんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、バーの売れる店の作り方と開業手続きについてまとめました。

バーを開業するためには多くの準備が必要で、開業前に「このくらいでいいだろう」とおろそかにしてしまうと、最悪のケースでは閉店してしまうことも考えられます。

息の長い繁盛店にしていくためにも、バーの開業前に一度この記事に目を通してみてください。


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バーの開業はコンセプトが最も大事

バー 開業 コンセプト

バーの開業はコンセプトが重要になってきます。

多くのバーに実際に足を運んで、イメージを固めるのが大事です。

主に以下のようなコンセプトのバーがあります。

  • スポーツバー
  • 会話を楽しむバー
  • 音楽を楽しむバー
  • ダーツバー
  • アミューズメントバー

お酒を飲む以外に自分のバーにしかない魅力を何か1つ作っておきましょう。

上の例以外でも、店員がみんなコスプレをしているバーや、食事も楽しめるダイニングバーなど様々な種類があります。

お客さんの年齢層や性別、興味があるポイントなどターゲットを定め、その中でニーズのある武器を作っていくことが大切です。

息の長い繁盛店を作っていくために、開業前に5w1hで考えてコンセプトを決めることから始めてみましょう。

バーの開業は内装・外装にお金がかかる

バー 開業 内装

雰囲気作りが大切なバーは、お金をかけてでも内装・外装にこだわるようにしましょう。

カウンターデザインにしたり、間接照明を設置したり、前面オープン型のバーにしたり、こだわり方はたくさんあります。

バーの雰囲気作りがお店の命運を分けるので、内装・外装費は削らない方がいいでしょう。

少しでも内装費用を節約したいなら居抜き物件がおすすめです。

スケルトンと居抜き物件の、坪単価辺りの改装費用を比較してみました。

  • スケルトン・・・坪単価30万~50万
  • 居抜き物件・・・坪単価15万~30万

居抜き物件の場合は、現状として使える状態の設備がどのくらい揃っているかで違いますが、一般的に半額程度の値段で収まると言われています。

ただし、物件を借りる際に既存の設備の水回りの状態など、あまりにも悪かったら必要以上に費用がかかってしまうこともあるので最初にしっかりと確認しておきましょう。

【飲食店開業】スケルトン物件の費用を解説|メリットやデメリットも紹介

バーの開業に必要な物チェックリスト

バー 開業 必要備品

バーの開業前に必要な物はチェックしておきましょう。

例として、以下の必要な備品のリストを作成しました。

  • グラス(カクテルグラス、ビールグラス、ワイングラスなど)
  • シェーカー
  • ミキシンググラス
  • ストレーナー
  • ビールサーバー
  • バースプーン
  • 製氷機
  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫
  • コースター
  • 灰皿
  • 音響設備
  • メニュー
  • 名刺
  • 消耗品
  • 清掃用品

これは一般的なバーをオープンするのに必要な備品です。

開業するバーのコンセプトによっては、他にも必要な物が出てきます。

モニターやダーツが必要だったりしますが、こういったコンセプトに重要な設備や備品を忘れるといったことは考えにくいでしょう。

一番多いのが、特化した設備だけを揃えてバーとして本当に必要な備品が準備できていなかったということです。

いざお店をオープンしてお客さんと対応している時に「これが無かった」ということがないようにしましょう。

バー開業のために必要な2つの資格と申請書

バー 開業 資格 深夜酒類

バー開業のためには、必要な2つの資格と申請書があります。

  1. 必要な2つの資格
  2. 営業許可に必要な営業許可書
  3. バーの種類によっては必要な申請書

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

①バーの開業に必須な2つの資格!これがないと開業できない

バーの開業には、以下の2つの資格が必須です。

この2つがないと、開業することができません。

  • 食品衛生責任者
  • 防火管理者

「食品衛生責任者」とは、その名前の通り食品に対する衛生責任者です。

飲食業のお店では1名以上の有資格者の在籍が必須となり、バーも酒類などを提供する「飲食店」の1つであるため、スタッフの誰かが資格を持っておかないといけません。

もう1つの「防火管理者」とは、店舗で火災が起きないように防火対策を管理している人になります。

広さによって必要がないケースもありますが、一般的なお店のサイズだと防火管理者の有資格者が1名以上在籍しておかないといけません。

どちらも講習を受けるだけで取得できる簡易的な資格です。

【飲食店開業】開業に必要な2つの資格を解説!あると役立つ資格も紹介

②バーを開業するには営業許可が必要

バーを開業するには営業許可が必要で、事前に申請をしておく必要があります。

バーも飲食店と同様の形態になるため、必要とするのは「飲食営業許可」です。

各自治体の保健所にて申請をすれば許可の認可が下りますが、かかる時間としては約1カ月程度になります。

定められている規約も一概には言えず、開業する地域によって若干の違いがあるので保健所に問い合わせてみましょう。

飲食店の風景飲食店の営業許可を取る方法|7つの必要書類〜取得までの流れを紹介

③バーの種類によっては必要な申請書が増える

バーの種類によっては必要な申請書が増えるので注意しましょう。

主にバーを開業するにあたって、その他に必要となる許可は以下の2つです。

  • 風俗営業許可
  • 深夜酒類提供飲食店営業開始届出書

ガールズバーなどお客さんに接待をするような場合は「風俗営業許可」が必要です。

接待とはどういった行為になるかですが、お客さんを喜ばせるためにスタッフがカラオケを一緒に歌ったりお酌をしたりが挙げられます。

また、お客さんの隣に座って楽しませる行為も風営法の対象となるので注意しましょう。

「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」は、深夜0時以降に営業してお酒を提供する場合に必要な申請です。

0時以降に営業してもお酒を提供しなければ必要ありませんが、バーなのでお酒メインのお店になります。

バーは深夜に集客率が上がる傾向にあることから、ほとんどのお店が申請をしている許可です。

どちらも開業するバーの管轄にある警察署に申請できますが、併用しての営業はできません。

バーのコンセプトを考える時に、「風俗営業許可」か「深夜酒類提供飲食店営業届」のどちらを申請するかも決めておきましょう。

バー開業の流れを解説!1年間の準備が必要

バー 開業 準備

バーを開業するには最低でも1年間の準備が必要です。

長く繁盛店を作っていくには、思い付きで「儲かる」と開業しても良いお店作りはできません。

開業までの流れは、以下を見てみましょう。

  1. お店のコンセプトを決める・・・開業12ヶ月前
  2. 事業計画を立てる・・・開業11ヶ月前
  3. 物件探しをする・・・開業8ヶ月前
  4. 資金調達をする・・・開業5ヶ月前
  5. 実店舗の準備をする・・・開業4ヶ月前~2ヶ月前
  6. 各種届け出・手続きをする・・・開業1ヶ月前
  7. スタッフの採用・教育を行う・・・開業1ヶ月前
  8. 宣伝活動をする・・・開業2週間前
  9. マニュアルを作成する・・・開業2週間前
  10. プレオープン・・・開業1週間前
  11. 開業

どんなバーを開業するかのコンセプトを決めて念入りに事業計画立てましょう。

一番重要なのはこの事業計画であり、集客や客単価、あらゆる数字を出しておく必要があります。

次に、実際に足を運んで立地がお店のコンセプトに合うか、家賃が数字としてバランスが取れているかを踏まえて物件探しをして「開業資金」がどのくらいになるか計算しましょう。

その後に銀行や各自治体で資金調達をしてから、やっとお店の準備に取り掛かれます。

内装・外装の工事をして備品も揃え、スタッフの求人も3カ月程度は見込んでおかなくてはいけません。

オープン前にはお客さんに満足してもらえるためにスタッフの教育や、宣伝活動をして集客の見込みも必要です。

この状態まで来れて、やっと開業できるまでに至ります。

実際に開業するのには、多くの準備と時間がかかってしまうため、安易に「このくらいでいいだろう」と考えていてはいけません。

時間にゆとりを持って、バーの開業に向けてしっかりと準備をしておきましょう。

飲食店開業までの流れを徹底解説!準備や手続き方法も詳しく紹介

コンセプトにこだわってバーの開業を成功させよう

バー 開業 まとめ

バーの開業を成功させるためには、自分のお店のコンセプトにこだわることが大切です。

今は美味しいお酒が飲めるバーは当たり前になってしまい、武器が1つだけでは集客が見込めない時代になってきました。

さらに、ダーツバーやスポーツバーといったあらゆる種類のバーが増えていることもあって、競合が多くなっています。

1つの大きなコンセプトを掲げ、その中でも細かな戦略を練って集客と売り上げを上げれる工夫が必要です。

今はお酒が飲める場所も減ってきており、これからニーズが高まってくる業種ともいえるので、開業する前に今一度しっかりとコンセプトを決めて事業計画を練っていきましょう。


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