PayPayとd払いを徹底比較!それぞれの特徴・違いとおすすめできる人を解説

近年さまざまなスマホ決済が普及しているなかで「PayPay」と「d払い」は代表的なスマホ決済サービスです。

カード決済、電子マネー決済に次ぐ新しいキャッシュレス決済として、2018年ごろから多くの企業が取り入れました。

「どちらを使った方がいいのか」「お得なのはどっち?」などと迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

それぞれポイント還元率やチャージ方法といった特徴が異なり、一概にどちらが良いと言い切ることはできません。
必ずしもどちらか1つに絞る必要はありませんが、2つの特徴や違いを比較した上で使い分けるとお得に効率よく使分けができるでしょう。

ぜひ参考にしてください!

PayPayの概要・特徴

引用元:PayPay公式HP

「PayPay」は「PayPay株式会社」が提供するQRコード決済です。
2018年のリリース以降、圧倒的な加盟店数と利用者数を誇り、日本国内のキャッシュレス化を大きく牽引してきました。

PayPayは加盟店獲得にも力を入れており、2021年9月末まで「決済手数料無料」を導入していました。
現在では現金がなくても「ペイペイが使えるなら安心」といったユーザーも少なくありません。

コンビニや飲食店はもちろん、ネットショッピングや公共料金の支払いまで幅広く利用できます。

QRコード決済の中での認知度・利用率ともに国内トップシェアのサービスとなりました。

【PayPayのインストール】

iOS版
android版

PayPayの概要

PayPayの概要は以下の通りです。

ポイント還元率0.5%〜2.0%
使えるお店【コンビニ】
・ファミリーマート
・ローソン
・セブンイレブン
・100円ローソン
・ナチュラルローソン
・ミニストップ
・セイコーマート
・ポプラ

【飲食店・居酒屋】
・上島珈琲店
・牛角
・かっぱ寿司
・しゃぶしゃぶ
・温野菜
・松屋
・松のや
・魚民
・白木屋
・千年の宴
・目利きの銀二

【家電量販店】
・エディオン
・ケーズデンキ
・Joshin
・パソコン工房
・ビックカメラ
・ソフマップ
・ヤマダ電機
・ベスト電器
・マツヤデンキ

【ドラッグストア】
・ウェルシア
・ハックドラッグ
・キリン堂
・クスリのアオキ
・ココカラファイン
オンライン決済が使えるお店・PayPayモール
・UberEats
・ピザハット
・オンライン
・大阪王将
・出前館
・PayPay
・フリマ
・Yahoo!ショッピング
・ヤフオク!
・LOHACO
・マクドナルド
・EDION
・ノジマオンライン
・マツモトキヨシ
・スシローネット注文
・アイリスプラザ
対応カード・PayPayカード(JCB対応可能)
・VISA
・MasterCard
銀行口座約80以上の銀行口座に対応
利用上限額【PayPay残高で支払う場合】
・過去24時間:最大50万円(本人確認ができている場合は最大100万円)
・過去30日間:最大200万円

【青いバッジがついている+本人認証設定済みクレジットカード】
・過去24時間:25万円
・過去30日間:25万円

【本人認証設定済みクレジットカード】
・過去24時間:2万円
・過去30日間:5万円

【本人認証未設定クレジットカード】
・過去24時間:5,000円
・過去30日間:5,000円
チャージ方法・自身の銀行口座残高からチャージ
・PayPayカード
・ATMから現金チャージ
支払い方法・PayPayあと払い
・PayPay残高
・PayPayアプリを介したPayPayカード
送金方法・QRコードを読み取って送る
・電話番号・PayPay IDを使って送る
・受け取りリンクを作成して送る
決済方法・PayPay残高
・クレジットカード

PayPayの還元率を上げる方法

PayPayは以下のいずれかの支払いで一定の条件を満たすと、還元率が最大2.0%になります。

  • PayPayあと払い
  • PayPay残高
  • PayPayアプリを介したPayPayカード

達成条件は、以下の通りです。

PayPay支払い
基本還元率0.5%
300円以上のお支払を30回以上かつ5万円以上+0.5%
対象サービスの中から3つを利用+0.5%
ゴールドカード特典(年会費11,000円)最大2.0%
合計還元率2.0%
付与上限なし

PayPayとPayPay経済圏を使用するほど、還元率が上がる仕組みになっています。

対象サービスは以下の5つです。

  • Yahoo!ショッピング
  • PayPayフリマまたはヤフオク!
  • Yahoo!トラベル
  • ebookjapan
  • LOHACO by ASKUL
  • PayPayグルメ

PayPayをメインで使いたい方は、PayPayステップは抑えておきましょう。

PayPayをお得に使うためには

PayPayをお得に使うなら、「PayPayカード(旧ヤフーカード)」がおすすめです。お得にPayPayを使って支払いたいのであれば、「PayPayカード」を使ってPayPay残高へチャージする方法がおすすめです。

PayPayカードでは、新規入会特典として最大3,000円相当のPayPayポイントがもらえます。
条件や期間によってもらえるポイントの額が異なるため、公式HPを確認してから、新規入会すると良いかもしれません。

PayPayカードは唯一PayPay残高にチャージできるクレジットカードです。
PayPay残高へチャージして最大1.5%のポイント還元を受けられ、お得なキャンペーンにも参加できます。

しかしPayPayのお得なキャンペーンでは「PayPay残高以外の支払い方法は対象外」とされることが多いので、PayPayをお得に使うならいつでも残高にチャージできるPayPayカードがおすすめです。
他のクレジットカードはPayPay残高にチャージすることはできないので、注意しましょう。

PayPayで高いポイント還元率を維持したい、PayPay残高をすぐに使いたいなどと考える方は、「PayPayカード」を登録してみてください。

引用元:PayPayカード公式HP

還元率1.00∼3.00%
年会費永年無料
国際ブランド・VISA
・MasterCard
・JCB
対応電子マネーQUICPay
おすすめ人・PayPayで残高の還元やキャンペーンを受けたい人
・Yahoo!ショッピングなどオンラインで頻繁に買い物をする人

【PayPayカードについて詳しく知りたい方】
PayPayカードの公式サイト

ワイモバイルユーザーならPayPayが更にお得に貯まる

ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドとして格安SIMや格安スマホを提供しているサービスです。
ワイモバイルユーザーの場合毎月お得に利用できるクーポンなどが配信されるため、ポイントも貯まりやすくなるでしょう。

さらに携帯料金にも使えるため、PayPayにPayPayカードを紐づけている方は一緒にワイモバイルへの乗り換えを検討してみてもいいかもしれません。

d払いの概要・特徴

引用元:d払い公式HP

「d払い」は、NTTドコモが2018年4月から提供しているQRコード決済サービスです。
最大の特徴はdポイントとリンクしていて、決済ごとにポイントが貯まるだけでなく「d払い」加盟店の支払い時にポイントを利用できる点です。

ドコモユーザーであれば、毎月の携帯電話の料金と一緒に支払いができるキャリア決済での支払いが可能です。また、2020年よりメルペイと連携し、メルカリとdアカウントの連携や、「d払い」「メルペイ」の両方に決済に対応する共有QRコードを加盟店に提供する取り組みを行っています。

d払いの概要

d払いの概要は以下の通りです。

ポイント還元率0.5〜2.5%
年会費永年無料
使えるお店【コンビニ】
・ファミリーマート
・ローソン
・セブンイレブン
・100円ローソン
・ナチュラルローソン
・ミニストップ
・セイコーマート
・ポプラ

【飲食店・居酒屋】
・ガスト
・上島珈琲店
・コメダ珈琲店
・吉野家
・松屋
・ロイヤルホスト
・はなまるうどん
・鎌倉パスタ
・牛角
・かっぱ寿司

【家電量販店】
・エディオン
・ケーズデンキ
・Joshin
・ビックカメラ
・ソフマップ
・ノジマ
・コジマ

【ドラッグストア】
・マツモトキヨシ
・ウエルシア
・ココカラファイン
・ジャパン
・スギ薬局
・キリン堂
・ツルハドラッグ
オンライン決済が使えるお店・Amazon
・伊勢丹オンライン
・PLAZA
・大阪王将
・小田急オンラインショッピング
・ABCクッキングマーケット
・サンプル百貨店
・ショップジャパン
・スポーツゼビオ
・ソニーストア
・高島屋オンライン
・大丸松坂屋
・DHC
・三越オンラインストア
・マツモトキヨシ
・mine
・メルカリ
・無印良品
・ラクマ 等
対応カードVISA/MasterCard/JCB/AmericanExpress
対応電子マネーd払いタッチ
銀行口座約30以上の銀行口座に対応(現在は都市銀行、地方銀行、ネット銀行など主要な金融機関にも多く対応)
利用上限額【電話料金合算払いの場合】
ドコモ契約期間
・1~3ヵ月目:1万円/月
・4~24ヵ月目:3万円/月
・25ヵ月目以降:5万円/月・8万円/月・10万円/月
チャージ方法・決算方法1.d払い / ドコモ払い対応サイトの支払い方法選択画面でd払いもしくはドコモ払いを選択
2.決済内容確認画面で4ケタのパスワードを入力し、案内に従って購入手続きを進める
3.決済完了
支払い方法QRコードまたはバーコードの提示
出金方法【銀行口座】
手数料
・一律200円(税抜)
・みずほ銀行は毎月1回目のみ100円(税抜)
上限:2万円(1回)、5回(1ヶ月)
送金方法・QRコードを読み取って送る
・直接入力して送る
・連絡先から送る
・送信履歴から送る
決済方法1.d払い / ドコモ払い対応サイトの支払い方法選択画面でd払いもしくはドコモ払いを選択
2.決済内容確認画面で4ケタのパスワードを入力し、案内に従って購入手続きを進める
3.決済完了

d払いをお得に使うためには

「d払い」を使うためには、dカードが必要です。「d払い」ではウォレット機能を実装し、チャージして使えるようになりました。ドコモユーザーではない方でも、クレジットカード以外の支払い方法で「d払い」を使えます。

それに伴い、dカード以外のクレジットカードを「d払い」に登録して支払った場合を特典の適用外とするキャンペーン条件の改変が行われています。今後「d払い」のキャンペーンを活用するためには以下のいずれかの支払い方法に限定されます。

しかしポイント還元などを踏まえると、dカード/dカード GOLDが最もお得に支払える方法です。

【キャンペーン特典が適用される支払い】

  • 電話料金合算支払い
  • チャージによる口座残高払い
  • dカード/dカード GOLDの支払い

dカードの概要は、以下の通りです。

引用元:dカード公式HP

年会費無料
申込資格18歳以上
発行時間最短5営業日
国際ブランドVISA,マスターカード
付帯機能iD機能

dカードの特徴としては、主に以下の点が挙げられます。
また時期によって新規入会特典キャンペーンを開催しているため、公式HPで確認するとお得にポイントをゲットできるかもしれません。

  • 年会費は永年無料
  • 電子マネーiD体型

PayPayとd払いを比較|利用者目線での違い

利用者からすると、PayPayとd払いはどちらが良いのでしょうか。ここからは、以下の項目についてPayPayとd払いを比較していきます。

  • ポイント還元率
  • 使える加盟店数
  • 決済方法
  • 残高チャージ方法
  • 残高チャージ上限額
  • 支払方法
  • 支払い上限額
  • 送金機能
  • 残高の出金方法

PayPayとd払いはそれぞれ違った特徴があるので、以上を確認しながらケースバイケースで併用していくと良いでしょう。

比較①:ポイント還元率

PayPayもd払いも基本的なポイント還元率は0.5%です。
ただしカードの利用状況や前月の決済回数、使用している回線の契約状況等によってポイント還元率が上がります。

ポイントポイント還元率
PayPayPayPayボーナス0.5〜2.0%
d払いdポイント0.5〜2.5%

PayPayの場合、ポイント還元率は以下のように上がっていきます。

  • PayPayあと払いの登録:最大1.5%アップ

また、d払いも以下のようにポイント還元率が上がります。

  • 前月の決済回数に応じて加算:+0.1〜1.5%
  • d払いの支払い方法をdカードに設定

比較②:使える加盟店数

PayPayとd払いの加盟店の店舗数は以下の通りです。

  • PayPay:410万ヶ所以上 ※2023年10月時点
  • d払い:665万ヶ所※2025年3月末時点

以前まではPayPayの方が使える加盟店数が多かったのですが、今となってはd払いの加盟店の方が多くなりました。

比較③:決済方法

PayPayとd払いの対応している決済方法は以下の通りです。

実店舗決済オンライン決済請求書決済
PayPay
d払い

実店舗決済とは、街中の店頭決済のことです。
コンビニやスーパーでバーコードで読み取ってもらうなどして支払うものがこの決済方法にあたります。
オンライン決済とは、ネットショッピング等での決済方法です。
請求書決済は、電気やガス、水道といった公共料金の請求書の決済を指します。

PayPay、d払いともに全ての決済方法に対応しています。

比較④:残高チャージ方法

PayPayとd払いの残高チャージ方法は以下の通りです。

銀行口座クレジットカードキャリア決済現金(ATM)その他
PayPayPayPayカードソフトバンク
ワイモバイル
のまとめて支払い
セブン銀行ヤフオク
PayPayフリマ
の売上金
d払いセブン銀行

以前d払いは銀行口座のチャージで使用できる金融機関が限られていましたが、今は全国の金融機関からチャージできます。

しかしコンビニからのチャージができなくなったため、今はコンビニでチャージしたい場合、セブン銀行ATMからのチャージが必要です。

またPayPayはd払いにはないキャリア決済やその他オークションサイト等の売上金からのチャージにも対応しています。

チャージ方法が限られているため、どのチャージ方法で利用することが多いか、日常と照らし合わせることが重要なポイントとなってくるでしょう。

比較⑤:残高チャージ上限額

PayPayとd払いの残高チャージ上限額の違いは以下の通りです。

銀行口座クレジットカードキャリア決済現金(ATM)その他
PayPay50万円(過去24時間)
200万円(過去30日間)
【PayPayカード本会員】
50万円(過去24時間)
200万円(過去30日間)
【PayPayカード家族会員】
25万円(過去24時間)
25万円(過去30日間)
ソフトバンク
ワイモバイル
のまとめて支払いの利用上限をご覧ください
50万円(過去24時間)
200万円(過去30日間)
50万円(過去24時間)
200万円(過去30日間)
d払い10万円(1日)
30万円(1ヶ月)
クレジットカードの限度額まで10万円(1日)
30万円(1ヶ月)

PayPayもd払いも1日あたりの上限や1ヶ月あたりの上限が設定されています。PayPayとd払いを比べると、基本的にPayPayの方が上限が高いです。

比較⑥:支払方法

チャージ残高払いクレジットカード払いポイント払いキャリア決済
PayPay
VISA/Mastercard

PayPayボーナス

Softbank/ワイモバイル
d払い
VISA/Mastercard/American Express/JCB

dポイント

docomoユーザー

チャージ残高払いとは、銀行口座やATMから残高をチャージして支払う方法です。

クレジットカード払いとは、アプリにクレジットカードを紐づけて、カードで支払う方法です。カード決済に対応していなくても、PayPayやd払いの決済に対応している場合は、クレジットカード払いにすることで実質的にカードで決済できます。

比較⑦:支払い上限額

PayPayもd払いも支払い方法ごとに支払い上限額が決まっています。それぞれの支払い上限額は以下の通りです。

チャージ残高払いクレジットカード払い
PayPay50万円(過去24時間)
200万円(過去30日間)
d払い残高の範囲内で利用可能
※d払い残高の受入限度額は100万円
d払い【PayPayカード本会員】
50万円(過去24時間)
200万円(過去30日間)
【PayPayカード家族会員】
25万円(過去24時間)
25万円(過去30日間)
カード利用額

PayPayは支払い上限額があるのに対して、d払いは支払い上限額が実質的にありません。ただし、d払いの受入限度額が100万円なのと、チャージにも上限額があることに注意しましょう。

比較⑧:送金機能

PayPayやd払いには送金機能があります。手数料や上限額は以下の通りです。

送金手数料送金上限額
PayPay無料無料
d払い無料最大20万円(1回・1ヶ月)

PayPayもd払いも送金手数料はかかりません。無料で送金し合えるので、友達同士でのお金のやり取りが気軽にできるようになります。d払いの場合、1ヶ月の送金上限額が決まっているので注意しましょう。

またPayPayからd払いというようにサービスを超えての送金はできません。

比較⑨:残高の出金方法

PayPayもd払いもチャージしたお金を出金することができます。

出金手数料出金スケジュール出金上限額
PayPay0円(PayPay銀行)
100円/回(その他の金融機関)
即時(PayPay銀行)
3~4営業日後(ゆうちょ銀行)
1~2営業日後(その他の金融機関)
50万円(24時間)
d払い220円/回
※みずほ銀行の場合1回目は110円
即時(セブン銀行)
1~2営業日後(銀行振込)
2万円(銀行振込)
10万円(セブン銀行)

d払いの場合、基本的に出金するのに手数料が220円かかります。一方、PayPayの場合、PayPay銀行に出金すれば手数料0円で即時出金できるため便利です。

利用者目線で使い勝手が良いのはPayPay

利用者目線で使い勝手が良いのはPayPayだと言えるでしょう。

PayPayは残高チャージをする選択肢が広い上に、PayPay銀行に出金するのであれば手数料0円で、即時出金できるというメリットがあります。また、d払いのユーザー数が5199万人なのに対し、PayPayのユーザー数が5700万人のため、送金し合うときにも便利です。

ただし、d払いも加盟店が多く、docomoユーザーであれば最大2.5%ポイントが還元されるという魅力もあるので、自分の状況にあわせて選びましょう。

PayPayとd払いを比較|導入店舗目線での違い

各決済サービスを導入している「店舗目線」での違いをみていきましょう。今回は、以下の点について比較していきます。

  1. 利用率(シェア)
  2. 加盟店の手数料
  3. 導入費用
  4. 決済ブランド決済手数料
  5. 入金サイクル・入金手数料
  6. 審査・導入スピード

比較①:利用率(シェア)

以下は、イソプス株式会社が全国約20万人を対象に行った2020年の調査によるQRコード決済の利用率(シェア)です。

参照:キャッシュレス決済大規模調査の結果を発表、脱クレカが起きている?QRコード決済利用は促進┃株式会社イソプス

以上の通り、PayPayの利用率は他のQRコード決済サービスと比べてダントツで多い事が分かります。d払いはPayPayや楽天payに次いで利用されていますが、割合は半分以下です。

圧倒的に利用率の高いPayPayは、これから店舗が対応すべきキャッシュレス決済として優先して導入すべきでしょう。

比較②:加盟店の手数料

PayPayは初期導入費、決済手数料、入金手数料全て0円で導入できます。しかし、読み取り支払いのみ対象となるので気を付けましょう。

d払いはニッポンタブレットで、月額10万円まで決済手数料0%、初期費用無料です。

比較③:導入費用

「PayPay」と「d払い」両方とも、決済用のQRコードが印字されたスタンドを設置するだけなので導入費用は無料です。

比較④:決済ブランド決済手数料

各社の対応方法は、以下の通りです。

PayPayd払い
全5種全2種
・LINE PAY (決済手数料:1.98%)
・PayPay (決済手数料:1.98%)
・ALIPAY (決済手数料:1.98%)
・ALIPAY HK (決済手数料:1.98%)
・kakaopay (決済手数料:1.98%)
・d払い (決済手数料:無料)
・メルペイ (決済手数料:2.6%)

PayPayはd払いに加えて、外国人向けQRコード決済の導入が可能です。それに対してd払いは、メルカリのQRコード決済「メルペイ」の導入も可能となっています。

比較⑤:入金サイクル・入金手数料

各QRコード決済の売上金は、後日指定口座に振り込まれます。「PayPay」と「d払い」それぞれの入金サイクルと入金手数料は以下の通りです。

PayPayd払い
無料無料
月1回月2回

「d払い」は金融機関を問わず入金手数料は無料ですが、入金サイクルが月2回と少ないです。

対して「PayPay」は、PayPay銀行を入金先に指定した場合は土日祝でも手数料無料で翌日入金されるため、入金サイクルはスムーズです。

PayPay銀行以外を入金先に指定した場合は入金サイクルが異なり、入金1回ごとに手数料がかかります。
入金1回あたり105円(税込)の手数料が発生するため理解しておくと良いでしょう。

入金サイクルは最短翌々営業日と早いですが、無駄な入金手数料がかかってしまうというデメリットがあります。指定口座は導入後でも変更可能なので、「PayPay」を導入する際はPayPay銀行の事業用口座をあわせて開設しておくと良いかもしれません。

比較⑥:審査・導入スピード

各公式サイトから申込みを行った場合、申込み内容や書類不備がなければ導入までにかかる期間は以下の通りです。

PayPayカードdカード
申込から最短1週間5日~2週間程度

それぞれ申し込み方法で受け取りまでの期間が異なるため注意しましょう。

導入店舗目線で使い勝手が良いのはPayPay

導入店舗目線でも使い勝手が良いのはPayPayです。

PayPayのシェア率は驚異的で2番手、3番手の楽天ペイやd払いと大きな差をつけています。圧倒的に利用率が高いため、集客をする上でもPayPayがおすすめだと言えるでしょう。

ただし、docomoユーザーを集客のターゲットにするという目線では、d払いの導入という選択肢も魅力のひとつです。まずはPayPayを導入し、その後d払いの導入を検討するのも良いかもしれません。

docomoユーザーなら携帯料金と合算で支払えるd払いがおすすめ

dカード GOLDは年会費11,000円(税込)が発生しますが、ドコモユーザーであればそれ以上の特典があるクレジットカードです。
最高1億円の海外旅行傷害保険やラウンジの無料利用などゴールドカードならではのVIP特典はもちろん、ドコモ携帯の10%還元特典が最大の魅力です。

もし月に9,000円程度の携帯料金の支払いがあれば、この1つの特典だけで年会費分をそのまま回収することができます。

dカードの概要は以下の通りです。

引用元:dカードゴールド公式HP

年会費10,000円+税
申込資格20歳以上
発行時間最短5分入会審査
国際ブランドVISA,マスターカード
付帯機能携帯料金10%ポイント還元,dカード特約店
通常還元率1.0%

PayPayとd払いに関するよくある質問

PayPayとd払いに関してよくある質問を4つまとめました。
ぜひ参考にしてください。

PayPayとd払いは併用できますか?

5,000円分の買い物をしたときに、3,000円はPayPay、2,000円はd払いといった支払い方はできません。

しかし、ポイントとスマホ決済の併用はできます。

例えば5,000円の支払いにおいて1,000ポイント分のdポイントを使用し、残りの4,000円分をPayPayで決済するといった支払いは可能です。

ただし両方の加盟店舗かどうか事前に確認しておきましょう。

PayPayとdポイントの二重取りをする方法を教えてください

PayPayは、ポイントの二重取りができません。

一方、d払いであればd払いとポイントカードの両方に対応した店舗に限り、dポイントカード提示後にd払いを行うと二重取りができます。

さらに、d払いの支払い方法にdカードを登録しておくと、ポイントの三重取りも行えます。

PayPayとd払いは連携できますか?

PayPayとd払いの連携はできません。

しかし、d払いの支払い方法にPayPayカードの登録はできます。

d払いからPayPayにチャージできますか?

d払いからPayPayへのチャージはできません

なお、クレジットカードから「PayPay残高」へのチャージはdカードだけでなく、その他のカードでも同様に行えないため注意してください。

PayPayカードのみ、例外としてチャージできます。

まとめ:PayPayとd払いを比較して自分に合った決済方法を利用しよう

PayPayとd払いはどちらがお得なのでしょうか。今回は、双方の特徴や違いを紹介しました。

QRコード決済会社と比較して利用率が圧倒的に高いのは「PayPay」です。「d払い」は「PayPay」に次ぐ利用率ですが、割合は半分以下と大きく差があります。しかし、「d払い」を導入することで、dポイントが貯まるだけでなく、dポイント払いにも対応することができるため、ドコモユーザーやdポイント会員の方にはメリットが大きいでしょう。

今回の記事を参考に、ぜひ双方の特徴を理解し、導入のための参考にしてみてください。